フェルスタッペン、ペレス対アロンソ戦に釘付け「危うくコースオフ」”生スクリーン”観戦
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はF1サンパウロGPの最終盤に勃発した僚友セルジオ・ペレスとフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)による熾烈な3位表彰台バトルに釘付けとなり、コースオフしかけたと明かした。
2人が抜きつ抜かれつの激闘を演じた終盤に向けて、フェルスタッペンは2番手ランド・ノリス(マクラーレン)に対して快適リードを保ち、タイヤをマネジメントしながらレースを完全にコントロール。会場に設置された大型スクリーンを通して、スリリングなバトルを楽しんでいたようだ。
ペレスは残り2周のターン1でDRSを使ってイン側に飛び込み、アロンソから3番手をもぎ取った。アロンソはこの時、一旦は表彰台を諦めたが、翌ファイナルラップに入った直後のターン1でペレスに僅かにミス。好機と見た2度のF1王者は続くターン4でペレスを刈り取り、0.053秒差で3位チェッカーを受けた。
フェルスタッペンはレース後の「Viaplay」とのインタビューの中で「最後の数周をスクリーンで見てたんだ。2人がストレートで争っているのを見てターン4で危うくコースアウトしかけたよ!」と笑った。
「かなりの接戦だったね。最後の2ラップはポジションが頻繁に入れ替わる展開だった。あれは本当に良いバトルだったと言わざるを得ないよ」
レース後、ペレスとアロンソはハグで互いの健闘を称え合った。42歳になった2度のF1ワールドチャンピオンは9歳年下のペレスに「もう若くないんだから、これ以上のストレスは勘弁してくれ!」と頼み込んだ。
ペレスはアロンソを「フェア」と称し、今回のような厳しくも「超楽しい」バトルができる相手は、グリッドの中に殆どいないと語った。
ノリスに対する最終的なギャップは8.277秒と、フェルスタッペンは楽勝とも思えるリードを築いた。ただ「傍から見ると楽勝に見えるかもしれないけど、レースの大部分でランドは僕のラップタイムに合わせて走っていたように思う」とフェルスタッペンは主張した。
「特に各スティントの最後の5~10周がそうだった。もちろん僕らの方がタイヤのデグが良好だったけどね」
「それでも、各スティントの序盤はいろんな事に集中しなきゃならなかったし、ミスは許されなかった。それにここはタイヤのデグが大きいから、ドライビングは楽じゃないんだ」
「何も気にせずリラックスして、コーナに向かっていけるわけない。本当に気が抜けないんだ」
「運が良いことに戦略面でもピットストップでも、今日の僕らはあらゆる面で上手くやれた。だから本当に満足してる」