マックス・フェルスタッペン（レッドブル）は、自身のファンと思われる観客がF1ハンガリーGPの週末に、チームキャップと思しきメルセデスのグッズを燃やすような映像が公開された事を受け「反吐が出る」と強く非難した。

F1オーストリアGPの観客複数人がSNSを通して、他の観客からセクハラや人種差別、同性愛嫌悪など、差別的な虐待を受けたと主張した事を受け、F1と国際自動車連盟（FIA）はハンガリーGPを前に、こうした行為の撲滅を目指して「Drive It Out（追放せよ）」なる新たなキャンペーンを開始した。

だが、キャンペーンがローンチされたのと同じ金曜、フェルスタッペンのサポーターと思われるオレンジ色の服に身を包んだハンガロリンクの観客が、黒いキャップのようなものに火をつけ騒いでいる動画がTwitterに投稿された。

10番手からの劇的勝利を経て、地元メディアから「何人かがコースでハミルトン・グッズを燃やしていた件に対して何かリアクションはあるか？」と問われたフェルスタッペンは、強い言葉でこれを非難した。

「あれは当然、受け入れられない。こういう連中に関しては到底、賛同できない。兎に角、反吐が出るよ」

「応援してくれているファンの殆どはレース全体、そしてドライバーのための表彰台であるべき姿を示していてくれたと思う」

「メルセデスのグッズが燃やされているああいった映像は本当に不快だ」

昨シーズンを通して熾烈なタイトル争いを繰り広げたフェルスタッペンとルイス・ハミルトン（メルセデス）のファンはこれまで度々、相手方のドライバーに野次やブーイングを飛ばしてきた。

今年のイギリスGPではグランドスタンドからフェルスタッペンに対して激しい野次が飛び、オーストリアGP予選では、クラッシュしたハミルトンに対して観客から歓声が上がった。

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