
”戦略”で勝機を逃した、とフェルスタッペン「抑え込めた自信がある」レッドブル、逆襲の狼煙/F1オーストリアGP
ジョージ・ラッセル(メルセデス)に1.6秒差まで迫りながらも、あと一歩届かなかった2026年F1第8戦オーストリアGPを終え、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、ピット戦略次第では優勝も可能だったとの考えを示した。
予選ではポールポジションを争いながらも、クラッシュにより5番手に終わったが、決勝では序盤にフェラーリ勢を交わして2番手に浮上。その後は首位ラッセルの背後1秒前後まで迫り、勝利を争える位置につけた。
勝敗を分けた最後のピット戦略
Courtesy Of Red Bull Content Pool
マックス・フェルスタッペンのピットストップに備えて待機するレッドブルのクルー、2026年6月28日(日) F1オーストリアGP決勝(レッドブル・リンク)
勝負が動いたのは最後のピットストップだった。
メルセデスはアンダーカット対策としてラッセルを先行してピットインさせた。一方でレッドブルは、フェルスタッペンのスティントを6周延長。新品タイヤのアドバンテージを生かして最終スティントでの逆転を狙う戦略を採った。
ラッセルより先にピットインしてアンダーカットを狙う選択肢もあったのではと問われると、フェルスタッペンは次のように振り返った。
「後知恵でそう言うのは簡単だけど、これについては検証してみるつもりだ」
「最後が長いスティントになることは分かっていたけど、僕の方がジョージよりタイヤのデグラデーションが少しマシだったから、先に入っても彼を抑え込めたという自信はかなりある」
フェルスタッペンは22周の最終スティントで、11秒差から1.6秒差まで追い上げたものの、逆転には届かなかった。
勝利を争える速さを初めて実感
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表彰台でトロフィーを掲げる2位フィニッシュのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2026年6月28日(日) F1オーストリアGP決勝(レッドブル・リンク)
それでもフェルスタッペンは、今回のレースを今シーズン最大の前進と評価した。今季これまでに表彰台に上がったのはカナダGPでの3位の1回のみであり、メルセデスから大きく引き離されるレースが多かった。
「最近は厳しいレースが続いていたけど、今回は初めて勝利を争うことができた。大きな前進だよ」
オーストリアGPで投入された大規模なアップグレードについても、高く評価した。プレシーズン段階では、初の自社製パワーユニットへの懸念もあったが、蓋を開けてみればマシンのバランスと全体的なグリップ不足がRB22の最大の課題だった。
フェルスタッペンは「間違いなく良い方向に進んだ。来週のシルバーストンでも同じような結果になってほしいけど、コース特性がまったく違うから、どうなるだろうね」としたうえで、エネルギーマネジメントについては依然として課題が残るとし、「週末ごとに取り組み続けていくよ」と語った。
メキーズ、改善を評価「目覚ましい成果」
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決勝前のグリッドで笑顔を見せるローラン・メキーズ(レッドブル代表)、2026年6月28日(日) F1オーストリアGP決勝(レッドブル・リンク)
チーム代表のローラン・メキーズは、今週末最大の収穫はレースペースだったと評価し、「今シーズンで初めて、勝利を争えるだけの速さを手にすることができた」と喜びを語った。
そのうえで、アップグレードによりRB22の競争力を向上させたファクトリー勤務の開発スタッフたちを称賛した。
「数戦の間に1秒以上もパフォーマンスを改善できることは滅多にない。もちろんライバルもアップデートを続けるわけで、今後も改善は必要だが、それでも優勝まであとコンマ数秒というところまで接近することができた。間違いなく目覚ましい成果だ」
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パルクフェルメにマシンを止める2位マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2026年6月28日(日) F1オーストリアGP決勝(レッドブル・リンク)
2026年F1第8戦オーストリアGPの決勝では、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がポール・トゥ・ウィンを飾り、今季2勝目を上げた。2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位にはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が滑り込んだ。
シルバーストン・サーキットを舞台とする次戦イギリスGPは、7月3日(金)のフリー走行1で幕を開ける。