ホンダ折原GMがストロールのERS問題を説明。F1オーストリアGPでリタイヤ、HRC UKで調査へ

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レース終盤に差し掛かった45周目、ランス・ストロール(アストンマーティン・ホンダ)が突如ガレージに呼び戻された。

その原因について、ホンダ・レーシング(HRC)の折原伸太郎トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアは、バッテリーに通常とは異なるデータが確認されたため、リタイアを決断したことを明らかにした。

アストンマーティン・ホンダにとって、2026年F1第8戦オーストリアGPは再び厳しい週末となった。フェルナンド・アロンソはピットレーン速度超過による5秒ペナルティを受け、完走車中最下位となる18位に終わった。

一方のストロールは3戦連続でのリタイアを余儀なくされ、レース後にはエネルギー回生システム(ERS)に問題が生じた可能性を指摘した。

バッテリー異常で無念のリタイア

レースは、路面温度が最大52.1℃まで達する非常に厳しい暑さのなかで行われた。レッドブル・リンクは標高の高い山岳地帯に位置し、ターボチャージャーを含むパワーユニット(PU)への負荷が非常に大きいサーキットだ。チームは事前にベンチでターボの挙動を確認したうえで、今週末に臨んでいた。

決勝は、そうした過酷なコンディション下でのレースとなり、ストロールのAMR26に搭載されていたバッテリーのデータに異常値が確認された。

折原TGMは、「PUの冷却の面でも厳しい一戦でしたが、アストンマーティン側と密に連携して対応することができました」としつつ、「残念ながらストロール選手のマシンでバッテリーに通常と異なるデータが見られたため、リタイアせざるを得ませんでした」と説明した。

異常値が確認されたバッテリーは、原因究明のため、イギリスのミルトン・キーンズにあるHRC UKへ送られ、詳細な分析が行われる予定だ。

運用面での改善に手応え

苦しい結果が続くなかでも、折原TGMはトラックサイドの運用面での前進を強調した。その手応えの一つが、土曜日にアロンソから寄せられたフィードバックだった。

アロンソはQ1トップから2.859秒遅れの21番手、キャデラックに対して1.418秒もの大差をつけられた予選を経て、ホンダ製PUの着実な前進に勇気づけられたと非常に前向きなコメントを残していた。

折原TGMによれば、初日にエネルギーマネジメントとドライバビリティの最適化に時間を充てた結果、土曜日にアロンソから前向きなフィードバックがあったという。

「『一貫性が出てきている』というコメントで、それは我々が目指していたところです。新スペックのエンジンが投入できるまでの間は、トラックサイドのオペレーションを最大化するために、こういった改善の積み重ねが不可欠です」と折原TGMは語った。

折原TGMはまた、週末全体のパフォーマンスが目標の水準に届かなかったことを認めつつ、運用面での前進を翌週末の第9戦イギリスGPにつなげていく考えを示した。


2026年F1第8戦オーストリアGPの決勝では、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がポール・トゥ・ウィンを飾り、今季2勝目を上げた。2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位にはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が滑り込んだ。

シルバーストン・サーキットを舞台とする次戦イギリスGPは、7月3日(金)のフリー走行1で幕を開ける。

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