グリッド上でRB15に乗り込むレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2019年F1日本GPcopyright Getty Images / Red Bull Content Pool

物議醸すF1日本GPの裁定、不満と不信感をあらわにするマックス・フェルスタッペン

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マックス・フェルスタッペンは、13日に鈴鹿サーキットで開催されたF1日本GP決勝でのインシデントに対するスチュワードの判断について、決して感情的な態度は取らなかったものの、公然と、そしてハッキリと非難した。

スタート時に失速した前方の跳馬に照準を合わせたフェルスタッペンは、オープニングラップのターン2でアウト側からルクレールを強襲したものの、イン側にいたルクレールに押し出される格好となり接触し、車体右側のフロアを大きく破損。15周目にピットへと入りマシンを降りた。

ルクレールはフロントウイングの翼端板などにダメージを負い、4周目にピットイン。一旦は最後尾に転落したものの、鈴鹿でポールを獲得したSF90の速さを武器に、6位にまで挽回してチェッカーフラッグを受けた。

スチュワードは本件について、一旦お咎めなしの裁定を下してレーシングアクシデントとして処理したものの、その後一転。レース後の審議へと改める異例の対応を取った。

早々にクルマを降りたフェルスタッペンは、まだV6ターボのエンジンサウンドがこだまするパドックで1周目のアクシデントを振り返り、スチュワードの決定に不満と不信感を示した。

「スタートが本当に上手く行って、凄く良い流れだったんだけど、3番手でターン2に侵入した際に、突然シャルルが脇腹に突っ込んできたんだ。アウト側にいた僕には何も出来やしなかった」

「前走車について走ればダウンフォースが失われるなんて事は周知の事実で、誰もが知っている事だ。それは言い訳にはならないし、彼には十分な経験を持つドライバーだ」

「僕のクルマ全体が破壊されたにも関わらず、スチュワードは最初、調査すらしなかった。オカシイでしょ。その後調査を始めたけど、それだってレース後の事さ。あれ以上の事をやらないと、彼がペナルティを受ける事はないって事?」

「ハードなレースは好きだけど、今回の一件は無責任なドライビングが原因だった」

日本GPのスタートでは、セバスチャン・ベッテルがジャンプスタートをしたもののお咎めなし。前戦ロシアGPでは、キミ・ライコネンが同様のミスによって、最も罰則レベルの重いドライブスルーペナルティを科せられており、奇妙な裁定が物議を醸している。フェルスタッペンはこの件にも疑問を呈し「理解できない」と訴えた。

フェルスタッペンとルクレールのインシデントについては、午後17時に両者に招集命令が出された後、ルクレールに対して15秒加算ペナルティを科す裁定が下された。ベッテルの件を不問とした理由については、レース中にFIAから説明がなされている。

規約では、ジャンプスタートによってペナルティが科せられるのは、クルマに搭載されている”トランスポンダーがジャンプスタートと判断した時”と定めており、今回トランスポンダーは、ベッテルがジャンプスタートをしたと判定していない。

ベッテルはブラックアウト前に動いたものの、その後一旦停止。スタートのタイミングから遅れてスタートしたためだろうか。「システム側はジャンプスタートと判断しなかった」から「ベッテルはお咎めなし」という理屈のようだ。つまり、フェラーリチームの抗議を受けての裁定ではなく、ルールブックに従った結果であった。

今回の日本GPのレーススチュワードは、ルマン勝者のトム・クリステンセン、デニス・ディーン、ゲルド・エンザー、JAFの淀野泰弘氏の4名が務めている。

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