
フェルスタッペン、「キャリア初の怪現象」で後方スタートへ。謎のリアロックで単独クラッシュ/F1オーストラリアGP予選
新時代マシンの初陣となった2026年のF1オーストラリアGP予選には、パドックを震撼させるドラマが待っていた。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がターン1でまさかの単独クラッシュ。Q1敗退を喫するというセンセーショナルな幕開けとなった。
「キャリア初の怪現象」王者を襲った謎のリアロック
残り7分。アタックラップに入ったフェルスタッペンを突如として悲劇が襲った。ターン1に向けたブレーキングの瞬間、RB22のリアが唐突にロック。スピン状態に陥ったマシンはグラベルを通り抜け、ウォールに激突した。
フェルスタッペンは無線で「リアがロックした。最高だね」と皮肉交じりに語ったが、降車後は手首を気にする様子を見せつつ、検査のためにメディカルセンターへと向かった。
Max Verstappen is OUT of Qualifying, with no time set! 😳
This is the moment where the Red Bull driver spins into the wall at Turn 1 👇#F1 #AusGP pic.twitter.com/M2XKoapEMl
— Formula 1 (@F1) March 7, 2026
セッション後のインタビューでは「キャリアを通して、あんな現象は一度も経験したことがない」と困惑を隠さなかった。
「ブレーキを踏んだ瞬間、いきなりリアが完全にロックしたんだ。どうして起きたのかも、どういう仕組みで起きたのかも分からない」
「あんなスピードでロックしてしまったら、もうどうすることもできない」
「ダウンシフトする前から問題は起きていたと思う。あれはブレーキペダルを踏んだ瞬間のことだった。普通はすぐダウンシフトに入るけど、踏んだ瞬間にもうロックしていたんだ。かなり奇妙だよ」
フェルスタッペンが後方に沈む一方、角田裕毅に代わって加入した新人アイザック・ハジャーは躍動した。シャルル・ルクレール(フェラーリ)をわずか0.024秒差で抑え込み、レッドブルデビュー戦でいきなり3番手グリッドを獲得した。
昨年、予選で一度もチームメイトに先行を許さなかったフェルスタッペンが、初戦から新人に後れを取るという、誰も予想しえなかった構図が現実となった。
手首の怪我は回避、最後方から追い上げへ
幸いにもフェルスタッペン本人に深刻な怪我はなかった。「衝撃自体はさほど大きくなかった。手がステアリングから弾き飛ばされたからメディカルセンターに行かなきゃいけなかったけど、体の方は大丈夫だ」と明かす。
懸念された手首にも異常は見つからなかった。だが損傷したRB22の修復作業は深夜まで続く見込みで、クラッシュの原因も現段階では明らかになっていない。
フェルスタッペンは「今はまだ分からないことが多すぎる。まずは原因を理解する必要がある。明日に向けて何ができるか検討してみるよ」と語った。
最後方近くからの追い上げを強いられる王者は、日曜のメルボルンでどのような反撃を見せるのか。2026年、新たな時代のF1は、波乱と混沌のなかで決勝のスタートシグナルを待つことになる。