マックス・フェルスタッペンは参戦93戦目を数えたF1ハンガリーGP予選で、キャリア初のポールポジションを獲得。史上100人目、史上4番目に若いポールシッターに輝いた。

フェルスタッペンは、今回のポールポジションについて、ホンダ製F1パワーユニットの絶え間ない改良の成果だとの認識を示した。レッドブルと共に初めて掴んだ最速の称号は、ホンダにとって2006年以来、13年ぶりの快挙であった。

ホンダパワーユニットの最大の課題は、予選でのパフォーマンスにあるとされてきた。メルセデスやフェラーリは、「予選モード」と呼ばれる高出力のエンジンマップよって、予選で大きく速さを上乗せする事に成功しているが、ホンダはこの領域で遅れを取っていた。

「予選でもう少し多くパフォーマンスを引き出すために、僕らはエンジンの改良に懸命に取り組んできた」とフェルスタッペン。「今日もまた、その成果の表れを結果という形で証明する事ができた。エンジンブローさせずにね」

ハンガロリンクはそもそも、さほどエンジン全開率が高いコースではない。トラックの大部分は低中速のコーナーで構成されており、エンジンよりも車体側の性能が要求される。対照的に、夏休み後のスパ・フランコルシャンやモンツァは高速サーキットとして知られ、エンジン性能がラップタイムに与える影響が大きい。

フェルスタッペンは後半戦でも好成績が残せるはずだと信じている。

「僕らは進歩し続けているし、この後に控えるグランプリは更にポジティブだ。もちろん、自身初のポールポジションを獲得できて凄く嬉しいけど、チームとしても本当に満足できる結果だよ。シーズン序盤は明らかに苦しんでいたけど、すぐさま状況をひっくり返す事が出来たわけだからね」

「今の僕らはトップに対して間違いなく接近しているし、今週末は僕らが彼らを上回ったんだ」

フェルスタッペンは2015年に史上最年少F1デビューを果たし、スクーデリア・トロロッソを経てレッドブルへと移籍。5シーズンを経験して通算7勝を挙げながらも、ポールポジションには見放されていたが、今回のハンガロリンクで、93戦目にして初のポールシッターに輝く事となった。

「僕にとっては、決して重要なことじゃなかった」とフェルスタッペン。「時間の問題だって事は分かっていたからね。時には少しばかり運も必要だ。もちろん、過去に肝心なところでミスをして逃したこともあるけど、今日はしっかりとポールを手にする事ができた」

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