フェラーリ、米国GPで謎の失速「謎じゃない、不正行為が禁じられたからだ」とフェルスタッペン
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、FIAが技術指令書によって燃料流量規約の”白黒”を明確にした事で、フェラーリのパフォーマンスに影響が表れたと感じており、今回塞がれた穴こそが、フェラーリエンジンの圧倒的パワーの秘密だったと考えている。
話題となっている疑惑のトリックを見つけ出したのは、他ならぬレッドブルだった。燃料流量の測定タイミングが断続的に行われる事を逆手に取って、測定されていないタイミングでより多くの燃料を送り込むというそのアイデアに対して、FIAは明確に違法であると宣言。その後ライバル達は、これまで以上にフェラーリのパフォーマンスに目を光らせている。
フェラーリは、いかなる技術規制も破ってはいないと断固主張しているが、3日に行われたアメリカGPでフェラーリは、ブラックアウト後にバタバタと順位を落とし悲惨なスタートを切った後、セバスチャン・ベッテルがサスペンション破損によってリタイヤ。シャルル・ルクレールは4位フィニッシュを果たしたものの、終始ペースは上がらず、トップとの差は52秒にも開いた。
ルクレールを47秒引き離して3位表彰台に上がったフェルスタッペンは、地元オランダメディアに跳馬の失速について聞かれると「不正行為をやめたからだろう」と答え、スクーデリアの弾丸のようなスピードが消滅したのは、規約の穴が明確に違法だと認定された結果だとの認識を示した。
またフェルスタッペンは「今はみんなが目を光らせているけど、今後も注意深く監視しなきゃならない」と付け加えた。
フェラーリの失速の原因が、今回の技術指令書にあると考えているのはフェルスタッペンだけはない。ルイス・ハミルトンは予選を終えて、技術指令書は”非常に興味深い”とした上で「今日のフェラーリは明らかに少しパワーを失っていた」と語っている。