サーキット・オブ・ジ・アメリカズのピットレーンを通過するスクーデリア・フェラーリ、2019年F1アメリカGPにてcopyright Ferrari S.p.A.

レッドブルによるトリック潰しの成果?フェラーリエンジンの優位性が消えたと感じるハミルトン

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FIA国際自動車連盟はF1アメリカGPの2日目のセッションを前に、燃料流量に関わる規定の”あやふや”な箇所にメスを入れ、グレーで塗られたその部分を完全な黒で塗りつぶした。フェラーリが持つ圧倒的なエンジンパワーは消滅したのか? 変わらず健在なのか? 土曜の午後に行われた公式予選でのSF90のパフォーマンスに誰もが視線を注いだ。

マッティア・ビノット代表は「疑うのであれば抗議すべき。そうすれば、その主張が如何に愚かな事であるかがハッキリする」と噂を退けているものの、マラネロが2019年型パワーユニットで大きな飛躍を遂げて以来、その強大なエンジンパワーはレギュレーション違反の賜物なのでは?そんな噂がパドックを席巻している。

レッドブル・ホンダは、燃料流量制限を回避でき得る技術的トリックを考案。これをFIAに提示して、合法か違法かを明確にするよう依頼した。FIA側はUSグランプリの2日目の朝に違法だとの結論を通知。これによって、このトリックを継続使用することが不可能な状況が作り出された。

フェラーリエンジンの”露骨”なほどの優位性は消えたのか? サーキット・オブ・ジ・アメリカズでの公式予選でフェラーリは2番手に甘んじ、連続ポールポジション記録は6でストップ。シルバーアローが、7月のホッケンハイム以来初となるポールを獲得した。

予選を終えたメルセデスAMGのルイス・ハミルトンは、フェラーリがパワーを失ったとの見方を口にした。

「今週出てきた情報は凄く興味深いね」とハミルトン。「今日の彼らは明らかに少しパワーを失っていたと思う。僕としては、これが今後どのようになっていくのか、そして明日のレースにどう反映されるかに興味がある」

ただしハミルトンは「連中はまだ全体として、僕らよりもストレートで速い」とも語り、依然としてフェラーリの速さには光るものがあり、レースで追い抜くのは簡単ではないとの考えを示した。他方トト・ウォルフ代表は、3強チームの予選パフォーマンスが一気に接近した事を認めつつも、これが単一の要素に起因するとは言い難いとして、慎重な姿勢を見せた。

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