
フェルスタッペン「出て行ってくれ」特定記者の退席を要求。過去の確執がF1日本GPで再燃
2026年F1第3戦日本GPのメディア対応の場で、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が特定の記者に対し、退席するまで発言を拒否する場面があった。背景には、過去のインタビューをめぐる確執があった。
発端は質疑応答が始まった直後だ。最初の質問が投げかけられると、フェルスタッペンはそれを遮り、イギリスの一般紙『The Guardian』の記者に向けて「少し待ってほしい。彼が出て行くまでは話さない」と語った。
その記者は理由を理解していた様子で、「昨年の質問が理由か」と確認。フェルスタッペンはこれに「そうだ」と応じ、「出て行ってくれ」と繰り返し要求した。記者が退席すると、「これで始められる」と語り、対応を再開した。
今回の対応の背景には、2025年最終戦アブダビGP後のやり取りがある。フェルスタッペンがランド・ノリス(マクラーレン)にわずか2点差で敗れ、ドライバーズタイトル5連覇を逃した直後の一件だ。
その記者が、スペインGPで発生したジョージ・ラッセル(メルセデス)との接触について「後悔しているか」と問いかけた瞬間、場の空気が一変した。
フェルスタッペンは「長いシーズンの中で起きた他のすべてのことは忘れて、バルセロナのことだけを言うんだな」と不満を示し、鋭い視線を記者に向けた。その後、短く「ああ」と返したが、これに対する記者の反応を見てさらに苛立ちを強めた。
「バカにしたような笑みだな」
フェルスタッペンはバルセロナでの一件について、自身のミスだったとすでに認めており、「唯一の反省点」と位置づけていた。それにもかかわらず同様の問いが繰り返されたことに加え、やり取りの中で感じた記者の態度が彼の逆鱗に触れたものとみられる。
鈴鹿での対応からは、フェルスタッペンが今なおその不信感を払拭していないことがうかがえる。
フェルスタッペンが特定メディアと距離を置くのは今回が初めてではない。2022年にはメキシコGPで、イギリスの衛星テレビ局『Sky Sports』の取材をボイコットしたことがある。
フェルスタッペンは2024年、メディア関係者の8割以上がイギリス人であると指摘し、F1にはイギリス偏重の報道傾向があるとの認識を示している。