フェルスタッペンとノリス、F1日本GP予選の”ニアミス”を巡り対立
10月8日(土)に鈴鹿サーキットで行われたF1日本GP予選でのニアミスについて、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とランド・ノリス(マクラーレン)は互いに相手を批判した。
Q3の前半、130R(ターン15)を抜けた先でフェルスタッペンがスロー走行していた際、後方からノリスが急接近する場面があった。
ちょうどその瞬間、加速しようとアクセルを踏み込んだフェルスタッペンのリアが横に流れ、130Rのイン側から追い抜こうとしていたノリスは衝突回避のために芝に乗り上げた。
一件を受けスチュワードは審議を行うと発表。17時に2人を召喚した。違反が疑われているのはF1競技規定第33条4項だ。これには以下のように記されている。
「如何なる時であれ、車両は不必要に速度を落として不安定に走行したり、あるいは他のドライバーまたはそれ以外の人に危険を及ぼす可能性があるとみなされる方法で運転してはならない」
ポールポジションを手に予選を終えたフェルスタッペンは「誰もがアウトラップで前のクルマとのギャップを作ろうとして並んでいた」とした上で、ノリスが「敬意」を欠いて自身を追い抜こうとしたために危険な状況が生まれたのだと主張した。
「僕は加速するところだったんだけど、タイヤがかなり冷え切っていて、そのせいで一瞬、ああいうことになってしまったんだ。だから彼は僕を回りこまなきゃならなかった」
「でも、誰もが順番に並んでいる状況の中、もう少し敬意があれば最後のシケインで追い抜こうとはしないはずだ。僕を抜こうとするから、ああいった問題が発生したんだ」
フェルスタッペンは大事故に至らなかったのは「幸運だった」と付け加えた。
一方のノリスは、フェルスタッペンが自身の追い抜きを故意に妨害したとの考えを示し、仮に自身が同じことをやった場合、ペナルティを覚悟するかと問われると「そうだね、間違いなく」と答えた。