ホンダF1「FP2に向けてバランスが大幅に改善、全体として好感触」
ホンダF1の田辺豊治テクニカル・ディレクターが、現地10月19日金曜に行われたF1第18戦アメリカGP初日プラクティスを振り返った。トロロッソ・ホンダ勢はピエール・ガスリーが2番手、ブレンドン・ハートレーが6番手で初日を締め括った。
FP1で13番手に終わったガスリーは、雨脚が強まった午後の2回目のフリー走行で、本家レッドブルのマックス・フェルスタッペンを退け1分49秒728の2番手タイムをマーク。ホンダの”スペック3改”エンジンと車体アップグレードを手に入れたフランスの若きサムライは、初めて走る雨のCOTAでファンを魅了した。
ホンダは1回目のフリー走行を前に10号車ガスリーのパワーユニット一式を交換した事を発表。前戦日本グランプリでの問題点を修正した”改良版スペック3エンジン”を投入した。明日以降はブレンドン・ハートレーも同様の新しいPUを使用する計画となっており、2台のレッドブル・トロロッソ・ホンダはグリッド降格ペナルティにより、日曜のレースを最後尾からスタートする事になる。
バランスが大幅に改善、全体として好感触
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
今日はピエールのマシンに新しいパワーユニットを投入しました。ブレンドンについても今晩、ピエールと同じ仕様の新しいPUに変更する予定です。2台ともに決勝レースでグリッドペナルティーを受けることになりますが、トロロッソとも相談し、残りのシーズンを考慮した上でベストな戦略だと判断しました。
今日は雨のために通常の金曜のメニューとは大きく異なる走行になりました。ただ、午前と比較すると午後のFP2ではバランスが大きく改善しており、全体として良い感触を得ています。明日の天気は今日よりは良さそうですので、ドライコンディションでの走行ができればと思っています。
雨に翻弄された初日をトップで締め括ったのは、タイトルに王手をかけるメルセデスのルイス・ハミルトン。2番手にはトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー、3番手にはレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが続く結果となった。
F1アメリカ・グランプリ3回目のフリー走行は、日本時間10月21日(日)3時から4時まで、公式予選は同6時から1時間に渡ってサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催される。