ルノーとのバトルを繰り広げるトロロッソ・ホンダのダニール・クビアト
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F1日本GP改訂版リザルト:トロロッソ・ホンダ、ルノーの失格で選手権5位を射程圏内に

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2台のルノーR.S.19の失格処分によって、2019年F1第17戦日本GPのリザルトが改定された。レーシングポイントからの異議申し立てを受けたFIA国際自動車連盟は、ルノーが鈴鹿で使用していたブレーキバイアス調整システムは、規約で禁止されている”ドライバー補助装置”だと結論づけた。

この結果、6位でフィニッシュしたダニエル・リカルドと、10位でクルマを降りたニコ・ヒュルケンベルグの2人は失格となり、ルノーの鈴鹿でのダブル入賞が幻と消えた。ライバルの失態により、フェラーリ、トロロッソ・ホンダ、レーシングポイントが各々繰り上がり、更に多くのポイントを獲得した。

改訂の結果、シャルル・ルクレール(Ferrari)は6位、ピエール・ガスリー(Toro Rosso)は7位、セルジオ・ペレス(Racing Point)は8位に繰り上がり、入賞圏外だったランス・ストロール(Racing Point)とダニール・クビアト(Toro Rosso)がぞれぞれ9位と10位に昇格した。

Pos No Driver Team Laps Time PTS
1 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 52 1:21:46.755 25
2 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 52 +13.343s 18
3 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 52 +13.858s 16
4 23 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 52 +59.537s 12
5 55 カルロス・サインツ マクラーレン・ルノー 52 +69.101s 10
DQ 3 ダニエル・リカルド ルノー 51 +1 lap 0
6 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 51 +1 lap 8
7 10 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 51 +1 lap 6
8 11 セルジオ・ペレス レーシングポイント 51 +1 lap 4
DQ 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 51 +1 lap 0
9 18 ランス・ストロール レーシングポイント 51 +1 lap 2
10 26 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 51 +1 lap 1
11 4 ランド・ノリス マクラーレン・ルノー 51 +1 lap 0
12 7 キミ・ライコネン アルファロメオ 51 +1 lap 0
13 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 51 +1 lap 0
14 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 51 +1 lap 0
15 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 51 +1 lap 0
16 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 50 +2 laps 0
17 88 ロバート・クビサ ウィリアムズ・メルセデス 50 +2 laps 0
NC 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 14 DNF 0

コンストラクターズタイトル4位を目標に掲げるルノーは、縮めたはずのマクラーレンとのギャップを拡大させる結果となり、後続のトロロッソ・ホンダとレーシングポイントの接近を許す事態となった。リザルト改訂後のトロロッソ・ホンダは、ルノーに対して僅か6ポイント差にまで詰め寄った。

トロロッソの過去最高成績は6位。仮にルノーを蹴り落として5位の座を手に入れた場合、イタリア・ファエンツァのチームは、チーム史上最高成績で”スクーデリア・トロロッソ”としての最後の年を締め括る事になる。トロロッソは来年より“アルファ・タウリ”へと改称する見通しとなっている。

POS TEAM PTS
1 メルセデス 612
2 フェラーリ 435
3 レッドブル・ホンダ 323
4 マクラーレン 111
5 ルノー 68
6 トロロッソ・ホンダ 62
7 レーシングポイント 58
8 アルファロメオ 35
9 ハース 28
10 ウィリアムズ 1

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