国際自動車連盟（FIA）テクニカルデリゲートの発表を元に、2021年F1第10戦イギリスGP初日開始時点における各ドライバー毎のパワーユニット（PU）投入状況を以下にまとめる。

前戦オーストリアGPのジョージ・ラッセル（ウィリアムズ）に続き、セバスチャン・ベッテル（アストンマーチン）とエステバン・オコン（アルピーヌ）が3基目に到達。オコンは14戦を残した段階でエキゾーストを除く全てのコンポーネントが上限基数に達した。

両者は上限目一杯となる今季3基目のICE（内燃エンジン）、ターボチャージャー、MUG-Hを投入。オコンに関してはこれに加えて3基目のMGU-Kと6セット目のエキゾーストの封を切った。ベッテルは3基目のエキゾーストを搭載した。

年間8セットまで許容されるエキゾースト。他にはシャルル・ルクレールとカルロス・サインツのフェラーリ勢、そしてキミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィのアルファロメオ勢が4基目を開封した。

メルセデスを搭載するウィリアムズのニコラス・ラティフィはチームメイトに1週間遅れる形でES（バッテリー）とCE（コントロール・エレクトロニクス）の2基目を投じた。

上記交換はいずれも規約範囲内で、グリッド降格ペナルティの対象外だった。作業時間が限られる事から、予選までに更なるパワーユニット交換が行われる可能性は低い。

スプリント予選レースの100km分があるため、今週末は通常以上にレースモードでパワーユニットを運用する時間が長く、その分だけ信頼性が問われる事になる。

V6ハイブリッド導入8年目の今年はICE、TC（ターボ）、MGU-H、MGU-Kが各々年間3基まで、CE、ESは各2基まで降格ペナルティなく使用できる。ただしカレンダーが19戦以下となった場合は、MGU-Kの年間許容数が2基までに制限される。

また今季より新たに使用上限数が設定されたエキゾースト・システムは年間8セットまで使用できる。

F1イギリスGP：パワーユニット投入状況

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