2020年F1イギリスGP予選でのトップ3マシン
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ホンダF1、フェルスタッペン3番手も 3台がQ2敗退「厳しい結果だがレースペースは悪くない」と田辺TD

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1日(土)に行われたF1第4戦イギリスGP公式予選を終えて、ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが一日を振り返り、決勝に向けての豊富と見通しを語った。

シルバーストン・サーキットでのグリッド争いは、ホンダ製F1パワーユニット勢にとって厳しい結果となった。レッドブルのエース、マックス・フェルスタッペンはRB16から全てを絞り出して3番手タイムを刻んだものの、他の3台は最終Q3に挑む事なくQ2で姿を消した。

アルファタウリのピエール・ガスリーは、10番手でギリギリQ3進出を果たしたランス・ストロール(レーシングポイント)と全くの同タイムを刻んだものの、ストロールの方が先に計測を終えていたため涙を飲んだ。

フェルスタッペンと同じRB16をドライブしたアレックス・アルボンは、ガスリーに100分の4秒届かず12番手。ギアボックス交換に伴う5グリッド降格が確定しているダニール・クビアトは14番手という結果に終わった。

Pos Driver Team Q1 Q2 Q3
3 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:26.115 1:26.144 1:25.325
11 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:26.343 1:26.501
12 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 1:26.565 1:26.545
14 ダニール・クビアト アルファタウリ・ホンダ 1:26.774 1:26.744

予選を振り返った田辺豊治テクニカル・ディレクターは「厳しい結果」との認識を示した一方で、「レースペースは悪くない」とも述べ、日曜のレースでの巻き返しを誓った。

金曜のデータ上では、RB16はメルセデスに対して1周あたりコンマ1秒落ちの好ラップタイムを刻んでいた。他方、レーシングポイントやマクラーレン、フェラーリといった予選上位組とRB16とのギャップは1周あたり1秒以上と開いており、決勝での敵はメルセデスのみという状況が予想される。

予選では1秒という大差で引き離されてしまったが、決勝ではシルバーアローを脅かすチャンスがあるかもしれない。

厳しい結果だが、レースペースは悪くない

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

今日のイギリスグランプリ予選は、レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手が唯一Q3に進出しましたが、他の3台はQ2敗退と、我々にとっては厳しい結果となりました。

フェルスタッペン選手は、メルセデスの2台に続いての3番手からのスタートとなりますので、明日のレースでのよい戦いを期待したいと思います。

11番手となったスクーデリア・アルファタウリのガスリー選手は、Q2で10番手のストロール選手と同タイムながら、出走順で順位が決まるレギュレーションにより、惜しくもQ3進出を逃しました。

ガスリー選手および12番手に終わったレッドブル・レーシングのアルボン選手は、明日のレーススタート時のタイヤを選択できますので、タイヤに厳しいこのサーキットではアドバンテージ になると考えています。

両チームともにレースペースは悪くないので、4台ともに力強い走りでポジションを上げてフィニッシュできるようチームともに準備を進めます。

なお、午前のFP3のスタート直前のエンジン始動時に、アルボン選手の車にバッテリーパックの異常を確認したため、その時点でバッテリーの交換を決定しました。地の利を活かして、ミルトンキーンズのファクトリーに戻し、すぐに解析を始めます。


ポールポジションはルイス・ハミルトン、2番手にはバルテリ・ボッタスが続きメルセデスAMGがフロントロウを独占。2列目3番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、4番手にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が並ぶ結果となった。

2020年 F1イギリスグランプリ決勝レースは、日本時間8月2日(日)22時10分にスタート。1周5,891mのシルバーストン・サーキットを52周する事でチャンピオンシップを争う。

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