アルファタウリ、F1イギリス予選での危険行為でペナルティ…ワーキングレーン走行を強いられたデ・フリース
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F1イギリスGPのスチュワードはシルバーストン・サーキットで行われた7月8日の予選を経て、F1競技規定第34条14項 a)違反に該当するアンセーフ・リリースがあったとして、スクーデリア・アルファタウリに罰金5,000ユーロ(約78万円)を科す決定を下した。
予選Q1でアルファタウリは、ニック・デ・フリースをファストレーンに送り出す際、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)の進路上にリリースした。幸いにも接触には至らなかったが、危険行為の疑いがあるとしてセッション後に審議が行われた。
デレック・ワーウィックら4名から成る競技審判団はデ・フリースから話を聞くとともに、車載映像とCCTVの映像を確認。デ・フリースは接触を避けるために「濡れていてグリップが低い時間帯にワーキングレーンを走行しなければならなかった」等と指摘し、アンセーフ・リリースがあったと認定した。
19番手に留まりQ1敗退という結果に終わったデ・フリースは「雨によりコンディションが変化する本当に難しい予選だった」と振り返った。
「序盤は良い手応えを感じていたけど、1アタックのみという終盤にはタイヤが冷えてしまい、プッシュする自信を持てず、最終コーナーでのブレーキングが遅れ、大きくタイムをロスをしてしまった」
「セッション中は全般的にもっと競争力があって争える立場にあったから、最終ラップが本来の僕らのパフォーマンスを示すものだとは思っていない」
「変化が激しいコンディションの中でまとめきる事ができなかったんだと思う」
「プラクティスを使って何度かロングランには取り組んでいるけど、明日の決勝が簡単にいくとは思えない。ここは大部分が高速コーナーだから、前のクルマについていく事もオーバーテイクする事も難しいと思う」
「だから少しばかり雨が降ってくれる事を願うよ。その方がチャンスが増えるだろうからね」
2023年F1イギリスGP予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。2番手にランド・ノリス、3番手にオスカー・ピアストリが続き、マクラーレンが地元ファン喝采の好成績を収めた。
決勝レースは日本時間7月9日(日)23時にフォーメーションラップが開始され、1周5891mのシルバーストン・サーキットを52周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。