
かくあるべき、と角田裕毅…問題に動じずセットアップ検証でレーシングブルズを改善 / F1バーレーンテスト2日目
2月27日、バーレーン・インターナショナル・サーキットで2025年F1プレシーズンテスト2日目が開催され、レーシング・ブルズは合計140周を走破。メルセデスの158周に次ぐ周回数を記録し、マシンの理解を深める貴重な一日となった。
レーシング・ディレクターを務めるアラン・パーメインは、「両ドライバーと共に良い進展を果たすことができ、今日もまた良い1日になった」と総括し、「実りあるテスト」だったと振り返った。
角田裕毅:トラブルを乗り越え前進
Courtesy Of Red Bull Content Pool
レーシング・ブルズの2025年型F1マシン「VCARB 02」をドライブする角田裕毅、2025年2月27日(木) F1プレシーズンテスト2日目(バーレーン・インターナショナル・サーキット)
午前のセッションを担当した角田裕毅は、大型のエアロレイクを装着したVCARB 02で走行を開始。さまざまなセットアップオプションを試しながら、最終的に46周を走破した。
C3コンパウンドで記録したベストタイムは1分30秒793で、午前のセッションでは6番手、総合では12番手につけた。
「今日は初日より少し難しい1日でした。セッションの序盤にいくつかの問題に直面し、加えて中東では珍しい雨もありました」と角田は振り返る。
「とは言え、テストの目的は問題を早期に発見し、解決することにあります。なので、チームとして冷静に対処し、やるべきことに集中して作業を続けました。これはシーズンを通して貫くべき姿勢だと思います」
「昨日よりもクルマについて多くのデータを収集し、理解を深めることができたのでポジティブな1日になりました。明日もさらなる前進を目指したいと思います」
ロブソンは、角田裕毅との作業を通して「良いステップを踏んでマシンを改善できた」と付け加えた。
ハジャー:安定感を見せた午後のセッション
Courtesy Of Red Bull Content Pool
パドックを歩くアイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)、2025年2月27日(木) F1プレシーズンテスト2日目(バーレーン・インターナショナル・サーキット)
午後のセッションではアイザック・ハジャーがステアリングを引き継ぎ、2ストップのレースシミュレーションを実施。タイヤマネジメントやコンパウンド間の差異に関する理解を深めながら94周を走破した。
前日のスピンにより課題が露呈したが、この日はよりクリーンな走行を見せ、安定したパフォーマンスを披露。C4コンパウンドを使用し、1分30秒675のタイムを記録した。これは角田を0.118秒上回る10番手タイムとなった。
「良い一日だった。レースシミュレーションでは異なる3種類のタイヤを使いながら安定したラップタイムを刻むことができた。ショートランに切り替えた後には、雨の影響で異なる課題に直面した。まだ学ぶべき点は多いけど、全体的には満足しているし、明日もこの流れを続けたい」とハジャーは前向きな姿勢を見せた。
レーシング・ブルズは、テスト最終日となる3日目もさらなるデータ収集とセットアップの最適化を進め、開幕戦に向けた準備を整える。