
レッドブルRB21、信頼性トラブルで最少周回も「光明もある」とローソン&ワシェ
2025年F1プレシーズンテストの2日目、水圧低下のトラブルに見舞われたリアム・ローソンは、午前中の走行がわずか28周にとどまった。午後もリアウイングの調整やマシンの点検に時間を費やした結果、レッドブルは合計91周と、全チーム中最も少ない周回数となった。
2日目のセッションを終えてローソンは、「新車の学習過程でいくつかの初期トラブルに直面したし、天候の影響で走行計画にも影響があった」として、この日を「慌ただしい1日」と評した。
一方で、新車RB21には「徐々に慣れてきた」と述べ、トラブルや天候不順といった課題がありながらも、3月の開幕戦オーストラリアGPに向けては「ポジティブな感触を得られている」と前向きな姿勢を示した。ローソンは最終的に7番手タイムとなる1分30秒252を記録した。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
RB21をドライブするリアム・ローソン(レッドブル・レーシング)、2025年2月27日(木) F1プレシーズンテスト2日目(バーレーン・インターナショナル・サーキット)
この日のプログラムについてテクニカル・ディレクターのピエール・ワシェは、「午前中は雨の影響もあってレースシミュレーションを行い、午後はC3コンパウンドを使用しながらセットアップのオプションを探った」と説明した。
さらに「コンディションの影響でタイヤの適正温度を確保するのが難しく、マシンのパフォーマンスを正確に評価することは困難だった」と語った。
一方で「リアムのフィードバックはマックス(フェルスタッペン)のものと非常に近い内容だった」とも語り、チームにとって良い兆候もあったと指摘した。
プレシーズンテスト最終日となる3日目は、マックス・フェルスタッペンが終日RB21をドライブする予定だ。
ローソンは、「次に僕がこのマシンを走らせるのはメルボルンでの本番だ。それまでにすべてをしっかりとまとめて、開幕戦で最適なバランスのマシンを仕上げていくつもりだ」と語り、実戦へ向けた準備に意気込みを見せた。