VCARB 01のコックピットに座り走行に向けて準備をする角田裕毅(ビザ・キャッシュアップRB)、2024年2月23日F1プレシーズンテスト最終3日目のバーレーン・インターナショナル・サーキットにて
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”非常に生産的”とRB、角田裕毅「特にフロントは力強い」VCARB 01に手応えも序列判断は保留 / F1テスト2024《3日目》

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2024年のF1プレシーズンテスト最終3日目を総合5番手で締め括ったビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅は、新車「VCARB 01」に手応えを得た様子を見せた。ただ同時にチーム序列については判断を保留した。

最終日は3日間の中で初めてセッション後半を担当。ロングランに集中したダニエル・リカルドから作業を引き継いだ。排水カバーが外れた事により赤旗中断を余儀なくされ、誰もが走行プログラムの修正を強いられたが、RBはこの日3番目に多い122周を計上した。

ピーター・バイエルCEOは「非常に生産的な3日間のテストになった」として、収集したデータを通して来週末に控えるバーレーンでの初戦に向けて万全の準備を整える事ができるはずだと語った。

ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チームのピーター・バイエルCEO、2024年2月23日F1プレシーズンテスト最終3日目のバーレーン・インターナショナル・サーキットにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チームのピーター・バイエルCEO、2024年2月23日F1プレシーズンテスト最終3日目のバーレーン・インターナショナル・サーキットにて

同じC4コンパウンドで3番手につけた周冠宇(ザウバー)からコンマ1秒遅れの5番手でテストを締め括った角田裕毅は1日を振り返り「テストはかなりスムーズに進みました」と語った。

「コースに幾つか問題があったため、計画していた通りに走行プログラムを消化する事はできませんでしたが、上手く対応できたと思います」

VCARB 01については「去年と比べて良い一歩を踏み出したと感じました。今のところ満足です。バランスが改善され、特にフロントが力強く感じられました。リアに関しては更に改善が必要ですが、方向性は間違っていないと思います」と説明した。

「この数日で大量の周回数を稼ぎ、貴重なデータを収集する事ができました。クルマの弱点を見定めるという上で有益でした」

「タイムシート的に僕らは最下位ではありませんが、他のチームと比較してどの位置にいるのかを知るのは難しいです。来週、またレースができるのが楽しみです」

ピットに入った角田裕毅の22号車VCARB 01をジャッキアップするビザ・キャッシュアップRBのクルー、2024年2月23日F1プレシーズンテスト最終3日目のバーレーン・インターナショナル・サーキットにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

ピットに入った角田裕毅の22号車VCARB 01をジャッキアップするビザ・キャッシュアップRBのクルー、2024年2月23日F1プレシーズンテスト最終3日目のバーレーン・インターナショナル・サーキットにて

プレシーズンテストはこれで全ての日程が終了した。2024年シーズンの初戦、バーレーンGPは来週末の2月29日(木)に開幕を迎え、3月2日(土)に決勝レースが行われる。