セッションの合間にダニエル・リカルドと話をする角田裕毅(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チーム)、2024年2月21日F1プレシーズンテスト初日バーレーン・インターナショナル・サーキットにて
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角田裕毅を「支配下に置く」ことが条件、とマルコ…リカルドの2025年レッドブル昇格を巡り

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ダニエル・リカルドの2025年レッドブル昇格の可能性についてモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、角田裕毅を「支配下に置く」事がセルジオ・ペレスの後任候補となる上での条件だと説明した。

レッドブルは2024年シーズン末までに、来季以降のマックス・フェルスタッペンのチームメイトを決定しなければならない。ペレスとチームとの契約は2024年末で満了を迎える。

バーレーン・インターナショナル・サーキットのパドックで談笑するレッドブルのヘルムート・マルコとセルジオ・ペレス、2024年2月21日F1プレシーズンテストCourtesy Of Red Bull Content Pool

バーレーン・インターナショナル・サーキットのパドックで談笑するレッドブルのヘルムート・マルコとセルジオ・ペレス、2024年2月21日F1プレシーズンテスト

ペレスがフェルスタッペンに引けを取らないパフォーマンスを発揮すれば当然に契約更新の可能性はある。マルコはペレスの後任候補に目を向ける前に、まずは「RB20」でのメキシコ人ドライバーの走りを確認したいとの意向を明らかにした。

バーレーンでのプレシーズンテストを前に「Servus TV」に出演したマルコは、来季のドライバーラインナップを決定する時期について「ペレスにはまだ2024年の契約が残っている。それは彼次第だ」と返した。

「もし彼が昨年末のレースをフィニッシュした時と同じようにドライブするなら、更なる延長について気軽に話し合う事ができる」

ペレスの後任最有力候補の一人はビザ・キャッシュアップRBで角田裕毅とタッグを組むリカルドと見られている。

マルコは「ツノダをハッキリと支配下に置いている事を示せばリカルドは候補になるかもしれない」と述べ、サマーブレイク明けには検討に必要な材料が揃うだろうとの見通しを示した。

なおフェルスタッペンは2028年末までレッドブルと契約を結んでいるが、ルイス・ハミルトンがフェラーリへの移籍を決めた事で、メルセデスが巨額の年俸を以てオファーを出すのではとの憶測が上がっている。

マルコは、フェルスタッペンの契約にはパフォーマンスに関連する条項があり、契約の満了を待たずにチームを離れる可能性がゼロでない事を認める一方、それが起こり得るのはレッドブルのマシンが競争力を欠いた時のみであり、如何に大金を積まれようが他のチームになびくことはないとの考えを示した。

「理解しがたいほどの金額がマックスにとって問題になるとは思わない」とマルコは語る。

「我々が勝てる見込みのあるクルマを用意できなければあるいは…彼が興味を持っているのはもちろん、レーシングドライバーとしての成功だ」

「もし彼がレッドブルで光を見出せず、これらの基準(パフォーマンス条項)が適用される場合、彼が周囲を見回すであろうことは明らかだが、一体どこに、これ以上の場所があるというのだろうか?」