角田裕毅、走行妨害容疑で審議「ボッタスのラップを台無しにしたとは思っていない」シュタイアーマルクGP予選
F1第8戦シュタイアーマルクGP予選が終わった。角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)とバルテリ・ボッタス(メルセデス)の一件に関する審議次第で予選順位とグリッドとが異なってくる可能性がある。
週末に際しては雨のウェット予選が予想されていたもの、レッドブル・リンクでの第1レースのグリッド争いは予期せぬ好天に恵まれ、大きな混乱もなくチェッカーフラッグを迎えた。
インシデントはそんなドライコンディションの最終Q3で発生した。アタックラップ中のボッタスがターン4に向かった際、前をスロー走行していた角田裕毅がアウト側のラインにいたため、これが「不必要に他者を妨害」した可能性があると判断された。
エマニュエル・ピロら4名から成るスチュワード団は、角田裕毅本人とチーム代表者からの聴取を現地17時10分より行なうと明らかにした。
ただ、角田裕毅本人はボッタスのラップを大きく損ねたとは考えておらず、一件を次のように説明した。
「彼を目視した時、僕は既にブレーキングゾーンにいました。あのタイミングで方向転換すれば行き場が何処にもありません。バルテリには説明しましたが、彼のラップを台無しにしまったとは思っていません」
なお、この地でポールポジション3回、優勝2回を誇るボッタスは、過去数戦およびFP2でのピットレーンスピンの面目躍如と言わんばかりに、最終的にはチームメイトのルイス・ハミルトンを1000分の32秒差で抑えて2番手を確保した。
対する角田裕毅は、バクー市街地コースでの週末以来となるQ3進出を果たして8番手でヘルメットを脱ぎ「先週のQ1でクラッシュしてしまった事を思えば本当に良いセッションでした」と予選を振り返った。
「あの時は早く改善させようと少し焦ってしまったのですが、今回はそれから学んでこれまでとは別のアプローチを試したところ上手くいきました」