2021年6月24日にレッドブル・リンクで行われたFIA木曜プレスカンファレンスで質問に答えるアルファタウリ・ホンダの角田裕毅
Courtesy Of Red Bull Content Pool

角田裕毅、僚友ピエール・ガスリーに感銘「賢さが彼の強み」学生時代は一夜漬け

  • Published: Updated:

アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は第7戦フランスGPでの僚友ピエール・ガスリーのアプローチに感銘を受けたと言い、第8戦シュタイアーマルクGPで自身の予選アプローチを変えていくと言う。

角田裕毅はモナコでのプラクティス中にクラッシュを喫し、続くバクーとポールリカールではグリッドを争う重要な予選セッション中に壁に突っ込み走行を終えた。過去3戦が象徴するように期待の日本人ルーキーは浮き沈みの激しいシーズンを過ごしている。

今週末はチームのホームグランプリという事で、レッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコから発破をかけられているのでは?と問われると、角田裕毅は「え~っと…ヘルムートとはアゼルバイジャンGP以来話をしていないのですが、今夜午後8時に話をする予定なんです。楽しい会話にはならないでしょうね(笑」と答えた。

角田裕毅が苦しい日々を過ごす一方、同じマシンを駆るガスリーは今季7戦で5回の予選トップ6を確保し、前戦フランスGPで6戦連続入賞を飾るなど高い一貫性を発揮している。角田裕毅はそんな経験豊富なガスリーの強みを「クレバー」という言葉で表現した。

詳細を明かす事はなかったが、角田裕毅によるとアルファタウリは前戦フランスGPでFP3から予選に向けてセットアップを大きく変更したそうで、ガスリーはクルマとバランスがどう変わったのかを掴むためにQ1を利用し、そこからQ3に向けて徐々にペースを積み上げていったのだと言う。

ガスリーについて角田裕毅は、クルマのバランスを得るやいなや直ぐにラップをまとめ上げてしまうドライバーであり「賢さが彼の強みだと思います」と評した。

対して自身は「セットアップ変更に気を配ってしなかった」が故に、1周目からプッシュして壁に突っ込んでしまったと説明。AT02の競争力の高さを考えればQ3進出に足るだけのポテンシャルが十分にあったにも関わらず、攻める必要のないQ1の最初のアタックから全力でプッシュしてしまった結果クラッシュに繋がったとして、今週末は予選に向けたアプローチを修正する必要があるとの認識を示した。

なおプレスカンファレンスではファンからの質問として、学生時代の成績を問う質問が投げかけられた。角田裕毅は期末や中間などのテスト前に一夜漬けで勉強するような学生で、授業中は友達とお喋りしてばかりしていたと告白。唯一良かったのは体育で、取り立てて成績が良い科目はなかったと笑った。

F1シュタイアーマルクGP特集