福住仁嶺がF1初ドライブへ、坪井翔とともに7月のハース富士TPCに参加

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TGRハースF1チームは、7月28日(火)・29日(水)に富士スピードウェイで実施するTPC(旧型マシンテスト)に、坪井翔と福住仁嶺を起用すると発表した。このテストセッションは、日本のファンに向けたチケット制イベントとして開催される。

富士でのTPCは2年連続となる。トヨタが所有する富士スピードウェイは、2008年を最後にF1グランプリの開催から遠ざかっているが、トヨタ支援のハースTPCを通して2年連続でF1マシンのエキゾーストがこだまする。

福住仁嶺、念願のF1初ドライブへ

今回のTPCで、福住仁嶺はF1マシンを初めてドライブする。

福住はホンダの育成ドライバーとして、長らく日本とヨーロッパの双方でキャリアを重ねてきた。2016年にGP3シリーズでデビューし、2017年にはランキング3位を獲得。2018年にFIA-F2選手権を1シーズン戦った後、日本に戻ると、スーパーフォーミュラとスーパーGTへの参戦を開始し、2019年にはスーパーGTのGT300クラスで王者に輝いた。

2024年にトヨタ陣営に移籍すると、今年5月のスーパーフォーミュラ第5戦鈴鹿では移籍後初となる優勝を挙げた。この勝利は、所属するROOKIE Racingにスーパーフォーミュラでの初優勝をもたらすものでもあった。

なお福住が所属するROOKIE Racingは今季、TGRハースF1チームとのパートナーシップによって協力関係を強めており、今回の福住のTPC参加はその延長線上にある。

2年連続で富士に戻る坪井翔

坪井にとってはハースとの2度目の走行となる。2024年のスーパーフォーミュラ王者であり、スーパーGTのGT500クラスを4度制した(2021年、2023年、2024年、2025年)坪井は、日本を代表するレーサーの一人としての地位を築いてきた。

トヨタの育成プログラム出身で、ハースのドライバー育成プログラムに加わって1年が経つ。

昨年8月の富士TPCでは、1分17秒470のベストタイムを記録。2008年にフェリペ・マッサが刻んだF1コースレコードの1分17秒287には0.183秒届かなかったが、F1マシンでの確かな手応えを掴んだ。今回は、その経験を携えての再登場となる。

激感ピットなどファン向けの催し

今回のTPCは、ハースのファンプラットフォーム「Haas+」を軸とした2日間のチケット制イベントとして開催される。

昨年好評を博した「激感ピット」も再登場する。ハースのガレージのすぐ脇で、疾走するF1マシンとV6ハイブリッド・ターボのサウンドを体感することができる。

チケットは、Haas+に登録して購入すると、通常の前売り価格から500円割引が適用される。Haas+会員価格では、各日の入場券が大人1人2,500円、2日間通し券が4,000円だ。15歳以下は入場無料。

中嶋一貴も現地で若手を支援

会場には、元F1ドライバーでル・マン24時間レースを3度制した中嶋一貴も姿を見せる。

TOYOTA RACING GmbHの副会長を務め、TGRハース・ドライバー育成プログラムの要でもある中嶋は、富士で坪井と福住に助言を与えサポートする。あわせて、両者とともにファンとの交流イベントやサイン会、ステージ登壇にも参加する。

チーム代表の小松礼雄は、「今年も富士スピードウェイにファンの皆さんを迎えられることを楽しみにしています」と語り、坪井の再登場と福住のF1初走行により今回のTPCは「特に記憶に残る機会」になるとの期待を示した。

トヨタ自動車の豊田章男会長も、コメントを寄せた。

「世界のモータースポーツの頂点であるF1に、日本人ドライバーが挑戦する機会をいただけることは、日本のモータースポーツにとって大きな希望です。昨年の坪井翔に続き、今年は福住仁嶺もステアリングを握ります。2人には自分自身のためだけでなく、世界の舞台を目指す人たちに勇気を与えるためにも、全力を尽くしてほしいと思います」

豊田会長は、モータースポーツの真価は人を勇気づける力にあると述べ、来場するファンに対し、坪井と福住だけでなく、彼らに続こうとする日本のすべての挑戦者を後押ししてほしいと呼びかけた。