TOYOTA GAZOO Racingのダカールラリー2020ワークスチームメンバーとハイラックス
Courtesy Of TOYOTA MOTOR CORPORATION

フェルナンド・アロンソ、2020年ダカールラリー参戦が正式決定…トヨタがワークス体制を発表

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TOYOTA GAZOO Racingは10月24日、2020年のダカールラリー参戦体制を発表し、フェルナンド・アロンソ/マルク・コマ組が、ワークスチームの一員として正式参戦する事を明らかにした。2度のF1ワールドチャンピオンは、4台目のハイラックスを駆り、2020年のダカールラリーに挑戦する。

フェルナンド・アロンソはF1で2度の世界チャンピオンを獲得した後、ル・マン24時間レースを2連覇してWEC世界耐久選手権の王座を獲得した。アロンソはレーシングドライバーとしての能力を更に高めるべく、幅広いモータースポーツシリーズへの挑戦を続けており、次なるチャレンジとしてダカールを選んだ。

1978年に始まったダカールラリーは、10年前に舞台を南米へと変更。2020年はサウジアラビアへと新天地を求め、新たな時代の開幕を迎える。

アロンソとコンビを組むのは、6度のFIMクロスカントリー世界チャンピオンであり、2輪車部門で5度のダカール優勝を誇る同じスペイン人のコマだ。2人はダカールラリーへの挑戦に向けて、今年8月からヨーロッパやアフリカ、中東で過酷なトレーニングを続けてきた。既に当初計画していた距離の2倍を走破しており、世界で最も過酷なモータースポーツイベントのひとつとされるダカール走破に向け、着々と準備を進めている。

トヨタは2012年よりダカールラリーへの参戦を開始。初年度に3位を記録すると、2位(2013年)、4位(2014年)、2位(2015年)、3位(2016年)、5位(2017年)、2位(2018年)と戦歴を重ね、昨年の2019年大会でアル-アティア/ボーメル組がトヨタ車初の総合優勝を果たした。

今回のトヨタはワークスチームとして、ナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組、ジニエル・ド・ヴィリエール/アレックス・ハロ組、ベルンハルト・テン・ブリンク/トム・コルソール組、そしてフェルナンド・アロンソ/マルク・コマ組の4台体制で参戦する。

フェルナンド・アロンソ(右)とマルク・コマ(左)
フェルナンド・アロンソ(右)とマルク・コマ(左)

ジニエル・ド・ヴィリエール(右)とアレックス・ハロ(左)
ジニエル・ド・ヴィリエール(右)とアレックス・ハロ(左)

ベルンハルト・テン・ブリンク(右)とトム・コルソール(左)
ベルンハルト・テン・ブリンク(右)とトム・コルソール(左)

ナッサー・アル-アティヤ(右)とマシュー・ボーメル(左)
ナッサー・アル-アティヤ(右)とマシュー・ボーメル(左)

トヨタはラリーレイド専用車としてハイラックスを選び、南アフリカで開発を行ってきた。このモデルは2018年にフルモデルチェンジしてダカールラリーにデビュー。その高い車両性能で2位、3位フィニッシュを果たし、2019年の初勝利への礎を築いた。ラリーレイド仕様のハイラックスは、4輪独立サスペンションを備えた4輪駆動車で、5リッター自然吸気V8エンジンをフロントミッドシップに搭載している。

2020年のダカールラリーは、サウジアラビア国内のみを舞台として行われる。1月5日(日)に西部の都市ジェッダをスタートし、まずは北へと向かった後、東南へ進路を変え、首都リヤドで中間の休息日を迎える。ラリー後半戦は、世界最大級の砂漠であるルブアルハリ砂漠を越え、1月17日(金)にリヤド近郊のアルキディアでゴールを迎える。