F1トスカーナGPで5番手を獲得し親指を立てるスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレール
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フェラーリ:Q1敗退逃れたのは「運が良かったから」とベッテル、5番手好結果の「理由は不明」とルクレール

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2020 F1第9戦トスカーナGP公式予選に挑んだスクーデリア・フェラーリは、厳しい戦いが予想される中でシャルル・ルクレールが見事Q3に駒を進めて5番手を獲得。セバスチャン・ベッテルは14番手でQ2敗退という結果となった。

混戦のグリッド争いを振り返ったベッテルはミスを喫した事を認め、0.053秒という僅差でQ1敗退を逃れたのは「運が良かったからだ」と語った。またルクレールは、5番手タイムのパフォーマンスが何処から来たのかは「分からない」と困惑の表情を浮かべた。

順位 ドライバー チーム Q1 Q2 Q3
5 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:16.698 1:16.324 1:16.270
14 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:17.072 1:16.858

スポーティングディレクターを務めるローラン・メキーズは「厳しい週末となったスパとモンツァを経て、我々は状況を好転させるべく今週末に臨んだわけだが、どうやら上手くやれたように思う」と述べ、一定程度前進できたとの認識を示した。

フェラーリは9月13日(日)15時10分に通算1000回目のグランプリをスタートさせる。この記念的な瞬間を祝うイベントの一環として、明日のレース開始1時間前には、フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)所属のミック・シューマッハによるデモランが行われる。ドライブするのは、父ミハエルが最後に世界選手権を制した2004年のF1マシン「F2004」だ。

Ferrari:F1トスカーナGP予選

セバスチャン・ベッテル予選: 14位, FP3: 18位

Q1でミスをしてしまったにも関わらずQ2に進む事ができた。かなり運が良かったと言う他にない。でもそれ以降は全くタイムを縮める事が出来なかった。データを見直してみる必要があるけど、今のところマシンのコツが掴めていない感じなんだ。

頑張ってみるけど明日は難しいレースになると思う。このスタートポジションじゃ本来のペースを発揮できないからね。今日の結果には満足していないし、今週末は少し苦戦しているけど、明日に向けて何ができるか考えてみたいと思う。

誰もがここでのオーバーテイクは難しいって言ってるけど、ムジェロでレースをするのは今回が初めてだから、どうなるかは明日を待ってみないと分からないよ。

シャルル・ルクレール予選: 5位, FP3: 7位

ここ最近はQ3進出を逃していたから今回トップ10に戻れて嬉しいよ。特にここ2週間は本当に厳しい戦いを強いられていたから、一筋の光が見えてきて良かった。

僕らのペースが一体どこから来たのかはまだ分からない。今後、一貫して高い競争力を発揮していくためにも、その理由を見つけ出す事がすごく重要だ。

とは言え、ムジェロのコース特性が僕らのクルマに合っているのは間違いないだろうと思う。モンツァやスパで走らせていた低ダウンフォースのパッケージに比べて、中程度のパッケージの方がバランスがいいんじゃないかな。モンツァやスパではマシンをドライブするのが大変だったけど、今回は少し改善されていたから幾らか自信を持って走れたし、それが今日の結果の助けになったんだと思う。

5番手が今日の僕らにとってのベストな結果だったのは間違いない。前方の連中と比べるとパフォーマンスが不足しているけど、全体的にはマシンバランスが良く満足している。

後ろには僕らよりも速い可能性のあるマシンがたくさん控えているから、決勝は難しい戦いになるだろうね。それでも、ティフォシを楽しませられるようなレースができる事を祈っているし、その上で今のポジション以上の結果で週末を締め括りたいと思ってる。


ポールポジションはルイス・ハミルトン。2番手にバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスAMGがフロントローを独占した。2列目には3番手にマックス・フェルスタッペン、4番手にアレックス・アルボンが並び、レッドブル・ホンダ勢が占拠した。

2020年F1トスカーナ・グランプリ決勝レースは日本時間9月13日(日)22時10分にブラックアウトを迎え、1周5245mのムジェロ・サーキットを59周する事でチャンピオンシップを争う。

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