ホンダF1、2列目独占の一方でアルファタウリが”厳しい結果”も「狙うは4台入賞」と田辺TD
ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは12日(土)に行われたF1第9戦トスカーナ公式予選を終えて一日を振り返り、4台揃っての入賞を目標として13日の決勝レースに臨むと誓った。
F1初開催のムジェロ。予選ではレッドブル・レーシングが2列目を独占した一方で、Q3進出の期待が寄せられていたアルファタウリはピエール・ガスリーがまさかのQ1敗退を喫し、ダニール・クビアトも12番手に終わった。
アルファタウリ・ホンダの2人は車体側のアップデートの成果もあり、FP1とFP3でダブルTOP10に入れ込むなど高い競争力を発揮していたが、予選に向けて施したセットアップ変更が仇となったようで、ガスリーは「正しい方向に向かって進む事が出来なかった」と語っている。
クビアトの12番手もさることながら、ガスリーに至っては3回全てのプラクティスで上位10台に名を刻んでいた事もあり、田辺TDはファエンツァのチームの予選について「厳しい結果」との認識を示した。
順位 | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 |
---|---|---|---|---|---|
3 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:16.335 | 1:15.471 | 1:15.509 |
4 | アルボン | レッドブル | 1:16.527 | 1:15.914 | 1:15.954 |
12 | クビアト | アルファタウリ | 1:16.928 | 1:16.854 | |
16 | ガスリー | アルファタウリ | 1:17.125 |
対照的にレッドブル・ホンダは、苦戦を強いられた前戦モンツァから一転、メルセデスに対して接近したパフォーマンスを披露し、マックス・フェルスタッペンが3番手、アレックス・アルボンが4番手につけ、2列目を独占した。
Honda F1:トスカーナGP予選
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
今日のトスカーナGPの予選は、レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手が3番手、アルボン選手が続く4番手となり、2台そろって2列目からレースをスタートする事となりました。特にアルボン選手は予選でのベストリザルトであり、チームとしてポジティブな結果となりました。
一方、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダは、Q2でのミスもありクビアト選手が12番手、そしてガスリー選手は中団が非常に拮抗する中、0.05秒差で惜しくもQ1敗退という厳しい結果となりました。
ムジェロ・サーキットでのF1レースは今回が初めてですので、どの様な展開になるのか予想し難いところがありますが、まずはきっちりとスタートを決める事が重要だと考えています。4台入賞を狙ってレースに臨みたいと思います。
ポールポジションはルイス・ハミルトン。2番手にバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスAMGがフロントローを独占した。2列目には3番手にマックス・フェルスタッペン、4番手にアレックス・アルボンが並び、レッドブル・ホンダ勢が占拠した。
2020年F1トスカーナ・グランプリ決勝レースは日本時間9月13日(日)22時10分にブラックアウトを迎え、1周5245mのムジェロ・サーキットを59周する事でチャンピオンシップを争う。