スージー・ウォルフ、ヴェンチュリーFEチームの代表に就任。かつての同僚マッサと共に勝利を目指す
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電動フォーミュラ選手権「フォーミュラE」に参戦するヴェンチュリーは6月26日、メルセデスAMGのチーム代表を務めるトト・ウォルフの妻であり、かつてウィリアムズF1でテストドライバーを務めたスージー・ウォルフをチーム代表に起用する事を発表した。
スージーはチームの株式を取得。2018年12月15日にサウジアラビアで開幕するシーズン5のフォーミュラE選手権に向けて準備を進めていく。ヴェンチュリーは今年5月、昨年限りでF1を引退したフェリペ・マッサを第5シーズンのドライバーとして起用する事を明らかにしており、スージーは昔の同僚と共に新たなシリーズに挑むことになる。
「2015年にプロドライバーを引退すると決めてからも、私はモータースポーツでの挑戦を続けていきたいと考えてきました。ドライバーを辞めると言っても、競争本能まで捨て去る事はできません。次のキャリアをどうするかについては長い時間をかけて慎重に検討しました」
「フォーミュラEで多くの才能あふれる人々と働ける事を楽しみにしています。フォーミュラEでマネジメントを務める事は私のキャリアにおいて完璧なステップアップと言えます。フォーミュラEは伝統的なレーシングシリーズを凌駕する可能性に満ちており、既にエキサイティングなシーズンが展開されています」
「レーシングキャリアの新たな1頁を歩むことが楽しみでなりませんし、目の前のあらゆるチャレンジに全力で取り組んでいくつもりです」
スージー・ウォルフ(旧姓ストッダート)は、2012年に夫のトトが当時常務取締役を務めていたウィリアムズと契約。2014年にイギリスGPとドイツGPのフリー走行で出走したが、2015年にモータースポーツ競技からの引退を表明した。
スージーは、ヴェンチュリーのマネジメントへの参画は、夫やメルセデスとは無関係だと主張しているが、ドライバー引退後に投資家としてチーム運営に加わるその手法は、トト・ウォルフが辿ってきた道そのもの。今後の活躍が期待される。