ランス・ストロール、新生フォースインディア移籍の可否は父ローレンス次第「何も保証はない」
カナダの大富豪である父ローレンスのビッグ・ディールによって、シーズン終了を待たずにウィリアムズを離れると噂されるランス・ストロールだが、「確たる事は何もない」と述べ、新チーム「レーシングポイント・フォースインディア」への移籍については父の決断次第であると明らかにした。
財政難のために破綻寸前の状態にあったフォース・インディアをローレンスが主導する世界のミリオネアが買収。F1エントリー権の法的問題が起因となり旧フォース・インディアは消滅。2018年F1ベルギーGPで再スタートを切る事となった。
単独ではなく複数の利害関係者が絡む買収であったとは言え、ローレンスが息子ランスのキャリアアップのために画策であろうことは明白。早ければベルギーから移籍するのではと考えられていたが、スパでの週末はセルジオ・ペレスとエステバン・オコンのラインナップが引き継がれる事が明らかにされた。
ベルギー木曜プレスカンファレンスに出席したストロールは、一連の買収劇についてはあまり詳しいことは聞かされていないと述べ、逐一情報が手に入るような状況ではなかったと主張した。第14戦イタリアGP以降の見通しは不透明ながらも、ストロールは今週末のベルギーGPをウィリアムズで出走する。
「今ぼくはウィリアムズにいる。でもこれから先、どこで何をしているのかはまだ分からない。父がどう決断するかだね」とストロール。「父はナイスガイだから、僕を起用してくれる事を祈ってるんだ」
「今のところ特に変化はないよ。今も僕はウィリアムズのシャツを着てるし、今週末はこのチームでレースをする。自分がやるべき仕事に集中するだけさ」
「何も保証されていないけど、今は今週末にだけ集中していくつもりだし、いつものように全力を尽くすつもりだ。将来がどうなるかは見てみるつもりだ」
「父は会社を成長させなければならないし、そういった意味ではすごく難しい立場にある。上手くやれるって信じてるけどね。僕の方はウィリアムズで頑張り、後は様子を見る感じさ。父がフォースインディアで活躍してくれる事を祈ってるよ。ワクワクするような道のりが待っているだろうからね」
ストロールがレーシング・ポイントに移籍する場合、シートを失うのはセルジオ・ペレスではなくエステバン・オコンと考えられている。だが、オコンはメルセデスの育成ドライバー。シルバーアローが将来有望な若き才能の活躍の場を見つけるのは時間の問題と言える。