ストフェル・バンドーン「なんて結末なんだ…」2022年フォーミュラE王座を獲得! 撤退メルセデスがWタイトルで有終の美
ストフェル・バンドーンは、8月14日(日)に行われたシーズン第16戦ソウルE-Prixで2位フィニッシュを飾り、2021/22年のFIAフォーミュラEドライバーズチャンピオンに輝くと共に、撤退するメルセデスEQに2年連続となるチームタイトルを献上した。
マクラーレン・ホンダの元F1ドライバーがシリーズ制覇の栄誉を手にしたのは2015年のGP2シリーズ以来初。タイトル争いの唯一のライバル、ミッチ・エバンス(ジャガー)は7位に終わり、レースはエドアルド・モルタラ(ベンチュリ)が制した。
エバンスは今季最多4勝をマークしたものの、無得点レースを僅か1回に抑え、8度もの表彰台を獲得したバンドーンの圧倒的な一貫性がワールドタイトルを呼び込む結果となった。
5秒ペナルティを受けたジェイク・デニス(アンドレッティ)に代わって2位チェッカーを受けた直後、バンドーンはチーム無線を通して「まさか、こんな形で終わるなんて…」と感慨深い様子を見せた。
「なんて旅路なんだ。僕らに本当に相応しい結果だ。思い出深い旅として刻まれるだろうね。本当にありがとう」
3シーズンに渡る参戦を経て、メルセデスEQは本大会を以てフォーミュラEから撤退。チームはマクラーレンへと売却される。
チーム代表のイアン・ジェームズはダブルタイトル連覇という有終の美に興奮を抑えきれない様子だった。
「本当に素晴らしいことだ」
「今はまだ、気持ちの整理がつかないが、ストフェルのことを思うと本当に嬉しい。彼以上にこの結果に相応しい人物はいない」
「彼は今年、本当に高い一貫性を誇っていたし、チームと開発にすべてを注いできた。そして、メルセデスEQとしての最後の年にそれを成し遂げたんだ」
「本当に特別な出来事だよ」
Gen3時代の幕開けとなるシーズン9のフォーミュラEは13都市、計18戦が予定されており、1月14日のメキシコシティで開幕を迎える。