レーシングポイントF1チームの2019年型F1マシンRP19のエンジンカバーに掲載されたスポルペーザのロゴ
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スポルペーザのスポンサー降板宣言、レーシングポイントF1への影響なし

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オンラインブックメーカーのスポルペーザが9日、ケニア本国で全てのスポンサーシップを即時解消すると宣言。同社をタイトルスポンサーとするレーシングポイントF1チームへの影響が懸念されたが、国外にその影響が及ぶ事はなさそうだ。

ケニア政府は賭博業界への規制強化を進めており、同国でスポルペーザを運営するPevans East Africa社を含む27の事業体が先月、営業ライセンスを失った。これを受けてスポルペーザは、”経営環境が悪化した”との理由で「全てのスポーツのスポンサーシップを直ちに中止する」と発表した。

“全てのスポーツ”との表現が使われた事で、F1世界選手権に参戦するレーシングポイントへの影響が危惧されたが、Formula Rapidaがスポルペーザの広報担当の話として伝えたところによると「レーシングポイントと取引しているのはSportPesa UKであるため、如何なる影響もない」と答えたという。

スポルペーザは2017年3月21日に、英国ロンドンに「SPORTPESA GLOBAL HOLDINGS LIMITED」なる持株会社を設立。同年より、イングランド1部リーグのエヴァートンFCをはじめとするクラブチームのスポンサーを務めており、レーシングポイントF1チームを保有するRacing Point UK Limitedと取引しているのも、イギリスの現地法人とみられる。

ケニアを本拠とするスポルペーザは、2014年の創業以来大きな成功を収めてきたが、ケニア当局はオンラインベッティング企業に対しての締め付けを強化。煽りを受けた同社は昨年、ケニアの国内サッカーリーグのタイトルスポンサーから撤退したばかりであった。