Published: Updated:
ホンダF1の総責任者を務める長谷川祐介は、スペインで最も重要なのはエンジンのパフォーマンスではなくマシンのトータル・バランスであると語る。高速コーナーのセクター1と超低速のセクター3で構成されるF1スペインGPの舞台カタロニア・サーキット。エンジン負荷レベルは中程度であり、出力に劣るホンダエンジンにもチャンスがあるコースだ。
マクラーレン・ホンダはそのマシンMCL32に複数のアップデートを投入し、エアロバランス及びメカニカルグリップの向上を目指している。
ホンダF1:スペインGPに向けてのコメント
長谷川祐介
ホンダF1プロジェクト総責任者
「今シーズンの最初のフライ・アウェイ・レースが終わりました。我々は欧州ラウンドのキックオフに向けてスペインへと向かっています。シーズン最初の数戦は、私たちにとってチャレンジングなものになってしまいました。パワーユニットの信頼性と性能の両方を向上させるべく、我々は1つのチームとして懸命な作業を続けています」
「サーキット・デ・バルセロナ・カタルーニャは、様々なタイプのコーナーが混在したテクニカルなサーキットです。最初の4つのレースとは異なり、ここはパワーユニットに対してそれほど激しいコースではありません。スペインで最も重要になるのはマシンのトータルバランスですので、マクラーレンとともにマシンのベストバランスを引き出すべく、フリー走行の時間を最大限有効に使うことを目指しています」
「ここで良いレースが出来ることを望んでいますし、今後のレースに向けての勢いがつけられればと思っています。フェルナンドのホームレースになりますので、彼の地元のファンの前で持てる限りの最高のパッケージを提供できればと考えています」
母国レースとなるスペインGPに対してフェルナンド・アロンソが慎重に身構える一方、ストフェル・バンドーンとエリック・ブーリエは比較的楽観的なコメントを発表し、前向きなスタンスを見せている。第7戦カナダでの投入が有力視されているPUアップデートなくして大幅なステップアップは見込めないものの、先の4戦よりは幾らか期待の持てるレースになりそうだ。2017年のF1スペインGPは、日本時間5月12日(金)17:00のフリー走行で幕を開ける。