フェルスタッペン、RB16Bの進化を感じさせる0.036秒差の2番手「スタートが逆転の鍵」
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは5月8日(土)のF1スペインGP予選前最後のフリー走行でトップタイムを刻んだものの、午後のスターティンググリッド争いではルイス・ハミルトン(メルセデス)に0.036秒届かず2番手という結果に終わった。
Q2でも2番手以下に大差をつけてトップに立ったフェルスタッペンだが、僅差の争いとなったQ3では1セット目を終えてハミルトンと0.036秒差の2番手に。フェルスタッペン曰く風が強まった最終アタックでは、上位3名を含む殆どのドライバーが自己ベストを塗り替える事が出来ず、1回目の並びそのままが予選トップ3リザルトとなった。
順位 | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 |
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1 | ハミルトン | メルセデス | 1:18.245 | 1:17.166 | 1:16.741 |
2 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:18.090 | 1:16.922 | 1:16.777 |
3 | ボッタス | メルセデス | 1:18.005 | 1:17.142 | 1:16.873 |
僅かの差でポールポジションを逃した格好だが、予選3番手に甘んじた昨年はトップと0.7秒差であっただけに、大満足とはいかないもののフェルスタッペンはある程度この日の予選結果に納得しているようだ。
近年のF1マシンの空力特性、そしてコース幅が狭い事からカタロニア・サーキットでのオーバーテイクは非常に困難でポール・トゥ・ウインの確率は7割以上に達するだけに、フェルスタッペンは「スタートが逆転の鍵」であるとして、ブラックアウト直後の追い抜きを目指す。
スタートが逆転の鍵
マックス・フェルスタッペン予選: 2位, FP3: 1位
ミスもなくクルマから最大限に引き出してラップをまとめられたから、僕としては良い予選だったと思ってる。あと一歩まで迫ったけど十分じゃなかった。今はそれを受け入れなきゃならない。
メルセデスは1周の速さでは僕らを少し上回っているように見えるけど、凄く苦戦した昨年と比べれば、フロントローは満足できる結果だ。
ここはスタートが大きな鍵になる。レース結果に影響が出るのは分かっているから、まずはそこにフォーカスして、その上でレースを通してクリーンに戦っていきたい。
レースペースは良いし勿論、明日も全力を尽くすけど、それで彼らを倒せるかどうかは分からない。でも最後までプッシュし続けるつもりだ。
ポールポジションはルイス・ハミルトン(メルセデス)。キャリア通算100回目の記念的マイレージを達成した。2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。3番手はバルテリ・ボッタス(メルセデス)という結果となった。
2021年 F1スペイングランプリ決勝レースは、日本時間5月9日(日)22時にスタート。1周4675mのカタロニア・サーキットを66周する事でチャンピオンシップを争う。