セルジオ・ペレス、体調不良で100%発揮できず8番手「どんどん悪化していった」
F1第4戦スペインGP公式予選に挑んだレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスは、チームメイトのマックス・フェルスタッペンが2番手フロントローを獲得した一方で8番手に留まったが、どうやら体調に問題を抱えていたようだ。
ペレスは予選Q3の1セット目のアタックで、ターン13へのアプローチの際にタイヤをグラベルに落としてスピンを喫し、ノータイム10番手と2セット目に全てを懸ける事となったが、僅差でひしめく中団勢を交わしかわし切る事はできず、日曜日はダニエル・リカルドと共に4列目からスタートする事となった。
セッション終了後、ペレスは「だいぶ良くなったけど、予選に入ってから少し力が入らなくなったような感じがあって、それがどんどん悪化していったんだ」と語り、左肩に問題を抱えていた事を明らかにした。
「肩にちょっとした問題があって、ずっと調子が悪かったんだ。予選が進むにつれてどんどん悪くなっていき、少しずつ苦しくなっていった」
「チームドクターに診てもらったところ、明日は大丈夫だという事だったから、レースを楽しみたいと思っているけど、特に今日は予選が進むにつれて100%には程遠い状態だった」
悔やまれる部分があるのは確かだが、ペレスは限界までプッシュできない状態で予選Q3にまで進めた事は「マシンのポテンシャルの高さを示している」と前向きな評価を下し、レースではできるだけ巻き返して行きたいと強く意気込む。
「クルマのレースペースが良いだけに、オーバーテイクが難しいここで後方からスタートするのは残念だけど、良い結果を懸けて戦えると確信している。チャンスはあるしダメージを最小限に抑えて少しでも前進したい」
「積極的に攻めて、できるだけ早い段階で先頭集団を捕まえたい。全体として今週末は僕にとって最高とは言い難いけど、過去数戦と比較すれば物事が徐々に上手く進むようになってきているし、マシンへの理解が進んでいる事が功を奏してきていると思う」
ペレスの体調不良と言うと、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染して2戦の欠場を強いられた昨年のシルバーストンでのレースが記憶に新しいが、復帰戦となった昨年のスペインGPでは4番グリッドから5位入賞を果たしており、その意味でカタロニア・サーキットは相性の良い場所と言える。
ポールポジションはルイス・ハミルトン(メルセデス)。キャリア通算100回目の記念的マイレージを達成した。2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。3番手はバルテリ・ボッタス(メルセデス)という結果となった。
2021年 F1スペイングランプリ決勝レースは、日本時間5月9日(日)22時にスタート。1周4675mのカタロニア・サーキットを66周する事でチャンピオンシップを争う。