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スペインGP予選Q2で大幅にタイムを上げたフェルナンド・アロンソは、それを可能にしたのは「マシンへの絶対的な自信」であると言う。マシンが良いからこそドライバーは自信を以って走ることができる。自信とはリスクを取れることを意味し、自信こそがマシンを限界までプッシュすることを可能にするのだという。
「自信」に根ざした圧巻の走りは母国のグランドスタンドを熱狂の渦に巻き込み、自らも「驚き」と認める7番グリッドをマクラーレン・ホンダにもたらした。予選Q3ではフォース・インディアの2台とウィリアムズのフェリペ・マッサを上回るパフォーマンスを示すことになった。アロンソより上位のポジションには、メルセデスとフェラーリ、そしてレッドブルしかいない。
ホームレースとなった2017年F1スペインGP予選を振り返るアロンソのコメントをまとめた。
アロンソ:スペインGP予選後コメント
フェルナンド・アロンソ予選: 7位, FP3: 10位
「今日はすべての物事が正しく動いていたし、あらゆることがマッチした1日になったよ。全く予想外だったね。昨日の事、そして今シーズンのこれまでの予選の事を考えれば、凄く満足してるし驚くほどハッピーだよ。7番手なんて全く考えてなかったからね。昨日多くは走れなかったけど、クルマはかなり良かったしアップグレードもうまくいっていたんだ。今日僕らはすべてを上手くまとめることができた。風が強い微妙なコンディションだったけどマシンに自信を持っていたよ。予選でコンマ数秒を得るためには自信が必要なんだ」
「インディーでオーバルコースを走ったから、速く走るコツを学んだのかもしれない(笑)。予選Q1のタイムは1分22秒台だったけど、予選Q2では1分21秒台と1秒タイムを上げたんだ。自信こそがこの1秒をもたらしてくれたんだと思う。悪いイメージをする必要が無いからリスクを冒せるんだ」
©F1 ファンの歓声に応えるアロンソ
「スペインの皆からのサポートは、いつも僕に特別なやる気を与えてくれるんだ。今日のコンマ数秒は彼らのおかげだよ。チームの事を思うとすごく嬉しい。皆めちゃくちゃ働いているからね。ここ数戦で彼らは相当な数のパワーユニットを交換することになってしまったけど、それが今や予選7位だよ。僕らは常に上位争いをしなきゃならない。明日の決勝では、上位を目指ざす上で僕らが戦うべきライバル達が回りにいるわけだけど、この事はチームの士気を高めてくれることになると思う。でも大事なのは明日の決勝さ。土曜の予選はポイントをくれないからね。良い戦略を練って、明日は良いスタートを決めなきゃならない。できる限りこのポジションを維持する必要があるね」
フェルナンド・アロンソは、今シーズンまだ一度もチェッカーフラッグを受けていない。シーズン最初の3レースはリタイア、第4戦ロシアGPではレースをスタートすることすらできなかった。明日の決勝でも「自信」をもって走ることが出来れば、マクラーレン・ホンダにとって今季初ポイント獲得も夢ではない。2017年F1第5戦スペインGP決勝レースは、日本時間5月14日(日)21時にスタートする。