衝撃事故から1年…ソフィア・フローシュ、今年もF3マカオに参戦「絶対にまた走りたいって思ってた!」
昨年のF3マカオGPで発生した衝撃的な事故により、重傷を負ったドイツ出身の女性ドライバー、ソフィア・フローシュが、今年も再びマカオGPに参戦する事が決定した。フローシュはキーバン・アンドレス、ジェイク・ヒューズと共にHWAから出走する。
フローシュは昨年のレースで、僚友ユアン・ダルバラのマシン後方に接触。その後、イン側の縁石に乗り上げ宙を舞い、トムスの坪井翔のマシンに追突した後に、時速276kmという高速で鉄製フェンスを突き破った。事故によって、フローシュを含む5名が負傷した。
命に別状はなかったものの脊椎が骨折。ドライバー生命が絶たれるのではと心配されたが、10時間近くに渡る大手術を経て無事にレース活動に復帰。今季より新設されたフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権に参戦し、ランキング6位でシーズンを終えた。
あの衝撃的な事故から12ヶ月後、彼女は再びマカオに向かい、HWAのステアリングを握る。HWAはこれまでにもソフィア・フローシュのキャリアをサポートしてきた。2018年のF3では、HWAが製造したメルセデス製エンジンでレースを戦い、先週バレンシアで開催されたF3の公式テストにも、HWA RACELABから出走している。
「またマカオで走れる事になって本当に嬉しいです」とソフィア・フローシュ。「去年が私にとって初のマカオだったのですが、事故に遭うまでは、キャリアベストと言って良いほどアメージングな体験を楽しんでいました」
「トラックは本当に素晴らしいですね!ドライブしていて本当に楽しいです。F3マシンで走るのはホント最高です。毎周、笑顔で走っていました」
「結果的に私は事故に遭ったわけですが、それでも絶対にまたマカオに戻りたいって思っていたのです! 自分を信じて頑張れば、夢は叶うんですね」
昨年のソフィア・フローシュの事故を受け、サーキットには更なる安全策が施されている。また、今年の参戦車両は最新型のFIA-F3規格に準拠したマシンが投じられるため、安全性が更に強化された中でレースが行われる事になる。
第66回F3マカオGPは、2019年11月14日から17日にかけて、マカオ港国際旅客ターミナル付近の一般道を使った市街地コース「ギア・サーキット」で開催される。