2018年仕様のホンダ製F1パワーユニットRA618H
Courtesy Of Honda

2019年 F1第15戦シンガポールGP:パワーユニット投入状況 / 際立つメルセデスの信頼性

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FIA国際自動車連盟の正式発表を元に、2019シーズンF1第15戦シンガポールGP初日における各ドライバー毎のパワーユニット使用状況を以下にまとめる。

パワーハングリーな欧州での最終2レースでは、各サプライヤーが一斉に最新型エンジンを投じたため、グリッドに大きな変動が発生したが、シンガポールGPの舞台であるマリーナベイ市街地コースはオーバーテイクが非常に困難。予選順位が極めて重要であるため、初日時点でペナルティの対象となるエンジン交換を実施したマシンはいなかった。

1.6リッターV6ハイブリッド・ターボ導入6年目の今年は、ICE=内燃エンジン、TC(ターボチャージャー)MGU-Hが年間3基、ES(バッテリー)、CE(コントロール・エレクトロニクス)MGU-Kが年間2基までに制限され、これを越える交換を実施した場合はグリッド降格ペナルティが科せられる。

現時点で全てのエレメントが年間上限基数に達し、グリッド降格を経験しているのは7台。ホンダ製エンジンを搭載するレッドブルとトロロッソの4台全てと、ワークスルノーのダニエル・リカルドに、同じルノーを搭載するマクラーレンの2台だ。

一方で、未だにPU交換によるペナルティを受けていないマシンは4台。チャンピオンシップを先導するメルセデスAMGの2台と、フェラーリのシャルル・ルクレール。それに、メルセデスを積むウィリアムズのロバート・クビサだ。

年間を通してのPUオペレーション戦略はメーカー毎にマチマチであるし、ベルギーで投入された最新型フェーズ3エンジンに懸念点があるとは言え、メルセデスの信頼性の高さは今年も際立っている。

F1シンガポールGP:パワーユニット投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE
Mercedes ルイス・ハミルトン 3 3 3 2 2 2
Mercedes バルテリ・ボッタス 3 3 3 2 2 2
Ferrari セバスチャン・ベッテル 3 3 3 2 2 3
Ferrari シャルル・ルクレール 3 3 3 2 2 2
RBR Honda マックス・フェルスタッペン 4 4 4 3 3 3
RBR Honda アレックス・アルボン 4 4 4 3 3 3
Renault ダニエル・リカルド 5 4 4 3 3 3
Renault ニコ・ヒュルケンベルグ 6 4 4 3 2 3
Haas Ferrari ロマン・グロージャン 3 3 3 2 2 2
Haas Ferrari ケビン・マグヌッセン 3 3 3 2 2 3
McLaren Renault カルロス・サインツ 5 4 4 4 4 3
McLaren Renault ランド・ノリス 4 4 4 4 4 4
Racing Point Mercedes セルジオ・ペレス 4 4 4 3 1 1
Racing Point Mercedes ランス・ストロール 4 4 4 2 1 1
Alfa Romeo Ferrari キミ・ライコネン 4 3 3 2 2 3
Alfa Romeo Ferrari アントニオ・ジョビナッツィ 4 4 4 2 2 4
Toro Rosso Honda ダニール・クビアト 5 5 5 4 3 3
Toro Rosso Honda ピエール・ガスリー 6 5 5 5 3 3
Williams Mercedes ジョージ・ラッセル 3 3 3 2 3 3
Williams Mercedes ロバート・クビサ 3 3 3 2 1 1

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