ホンダF1、2列目4番手「あらゆる事態を想定し万全の準備を進める」F1シンガポールGP《予選》
ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが、9月21日(土)に行われたF1世界選手権 第15戦シンガポールGP公式予選を振り返った。
レッドブルが伝統的に得意とするコースであっただけに、ポールポジションへの期待が高まっていたが、下馬評で苦戦が予想されていたフェラーリが躍進。シャルル・ルクレールが3戦連続でポールの座を射止めた。
ホンダエンジン勢最上位はマックス・フェルスタッペン。フェラーリ2台とメルセデスのルイス・ハミルトンに続く4番手に留まった。同じRB15をドライブしたアレックス・アルボンは、キャリアベストとなる6番手を手にした。初日の時点でダブルQ3進出に有望だったトロロッソ勢は、ピエール・ガスリーが13番手、ダニール・クビアトが16番手と奮わなかった。
Pos | Driver | Team | Q1 | Q2 | Q3 | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
4 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:38.540 | 1:37.089 | 1:36.813 | 15 |
6 | アルボン | レッドブル | 1:39.106 | 1:37.865 | 1:37.411 | 16 |
13 | ガスリー | トロロッソ | 1:39.085 | 1:38.699 | 12 | |
16 | クビアト | トロロッソ | 1:39.957 | 7 |
初開催以来、F1シンガポールGPはセーフティーカー出動率驚異の100%を誇ってきた。コース上でのオーバーテイクは非常に困難であり、レースでの挽回においては戦略が重要。田辺豊治テクニカル・ディレクターは、シンガポールでは通常のレース以上に何が起こるか分からないとして「あらゆる事態を想定し万全の準備を進める」と述べた。
あらゆる事態を想定し万全の準備を進める
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
今日の予選では、フェルスタッペン選手がいつも通りの力強い走りを見せ、ホンダドライバー最上位となる2列目4番グリッドを獲得してくれました。また、アルボン選手は初走行にも関わらず、この難しいサーキットで確実なパフォーマンスを見せ、6番手となりました。
クビアト選手については、FP3の走行中にパワーユニットと車体のジョイント部に問題があり、オイル漏れが発生したため、予選までの時間を考慮して、パワーユニットを一式まるごと交換することにしました。
ここはコーナー数が多い市街地コースですので、決勝に向けてあらゆる事態を想定し、万全の準備を進めたいと思います。
2019年F1第15戦シンガポールグランプリ決勝レースは、日本時間9月22日(日)21時10分から行われ、1周5063mのマリーナベイ市街地コースを61周する事で勝敗を決する。