アルボン、早期終了を招いたエンジントラブルの正体…グリッド降格の可能性は

ガレージ内でアレックス・アルボンの23号車FW45の作業に取り組むウィリアムズのメカニック、2023年9月15日F1シンガポールGPフリー走行1にてCourtesy Of Williams

アレックス・アルボン(ウィリアムズ)にとってのF1第16戦シンガポールGP初日FP2は、メルセデス製F1パワーユニットのトラブルによりフロアの取り外しを余儀なくされた事で、走行僅か5周という失望のセッションとなった。

アルボンはマリーナベイ市街地コースで行われた2回目のプラクティスで、最終コーナーを曲がる際にエンジンの不具合を報告。調査のためにピットに戻ったが、再びコース上に姿を見せる事はなかった。

Courtesy Of Williams

FW45のコックピットに座るアレックス・アルボン(ウィリアムズ)、2023年9月15日(金) F1シンガポールGP(マリーナベイ市街地コース)

1日を振り返ったアルボンは「僕らはバッテリー関連のトラブルだと考えてる。コースに出た直後のフィーリングは問題なかったんだけど、ストレートでデプロイメントが失われ始めてね」と説明した。

「トラブルの詳細は把握できているはずだから、解決するのにさほど時間はかからないと思うけど、ここは自信を以てドライブできるかどうかが重要なサーキットだから、走行距離を稼げなかったのは痛いところだ」

「このトラブルを除けばクルマの感触は悪くないし、(PU交換によって)ペナルティを受けることはないとは思うけど、このあと、念入りに調べてみるつもりだ。正直に言うとあまり自信はないけどね」

「クルマ関連の温度の問題に加えて走行時間が不足しているから、明日は少し手探りで走行しなきゃならないけど、FP3では最初からコースに出ていけるはずだ」

車両パフォーマンス部門を率いるデイブ・ロブソンは「パワーユニットのERSシステムに問題が発生したため、ハードタイヤで数周走っただけでFP2を終了せざるを得なかった」と補足した。

「今夜はアレックスのクルマに別のモジュール取り付け、明日のFP3を使って失われた時間を埋め合わせるつもりだ」


F1シンガポールGPフリー走行2をトップで締め括ったのはカルロス・サインツ。2番手にシャルル・ルクレールが続き、フェラーリが初日1-2を独占した。3番手にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が続く結果となった。

3回目のフリー走行は日本時間9月16日(土)18時30分から、公式予選は同22時から1時間に渡ってマリーナベイ市街地コースで開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

F1シンガポールGP特集

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