初日最速ハミルトン、レッドブル・ホンダを警戒「めちゃくちゃ速そう」F1シンガポールGP
メルセデスAMGのルイス・ハミルトンは、F1第15戦シンガポールGPの初日をタイムシートトップで締め括ったものの、レッドブル・ホンダ勢への警戒を解こうとはせず、依然として用心深いスタンスを貫いている。
「レッドブル勢はめちゃくちゃ速そうだね。彼らとの戦いが凄く楽しみだ」とハミルトン。「確かに僕はFP2でファステストだったけど、彼らは僕のすぐ真後ろだった上に、その差はおそろしく接近していた。マックスのタイムが、完璧なラップを走った上でのものなのかどうかは、じきに分かるはずだ」
両者のギャップは0.183秒。フェルスタッペンもまた、ハミルトンを脅威と認めたが「潜在的には僕らはもっと速い」と自信を覗かせた。事実、フェルスタッペンがFP2で刻んだ自己ベストのラップは、トラフィックの影響でスポイルされたものだった。
ハミルトンは「いい一日になったよ」と上機嫌で初日を振り返る。「本当に満足さ。今日のクルマは、ここ最近と比べてずっと感触が良かった。明日以降も同じようなフィーリングが続く事を祈ってる」
「一部の路面が再舗装されたおかげで、上手くタイヤを作動させる事ができた。このコースでは、グルーブを掴んでリズムに乗れれば最高のラップが走れる。今日は本当に楽しめた。改善できる領域があるのは確かだけど、それは悪いことじゃない。この世には完璧なんてないんだから」
ハミルトンがシンガポールGPでの5勝目に向けて好調なスタートを切った一方、バルテリ・ボッタスは苦難の中で週末をスタートさせた。自身のミスによってターン19でリアを失いバリアに激突。マシンは大きなダメージを負い、ボッタスはFP1の後半30分を失った。
「バックエンドを失ってしまった」とボッタス。「シンガポールには逃げ場がないから、僕はその代償を支払った。どのコンパウンドを履いていてもペースが足らず、これ以上速く走れる状況じゃなかった。原因を探る必要があるけど、ステアリングが何かに干渉しているような感覚があって、クルマの状態を把握するのに苦労していた」
「明日はトップ3チーム同士での接戦になると思うから、限界まで攻めて走らなきゃならない。特にQ3はね」
2019年F1シンガポールグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間9月21日(土)19時から20時まで、公式予選は同22時から1時間に渡って開催される。