
自信深めるリアム・ローソン「間違いない」走路外オーバーテイクで最終12位降格
リアム・ローソン(レーシング・ブルズ)は、2025年F1第5戦サウジアラビアGPを11位でフィニッシュした。週末を通して3度の競技規則違反を犯し、レースでは10秒ペナルティを受け12位に降格。今季初ポイントには届かなかったが、確かな手応えと自信を取り戻しつつある様子を見せた。
マックス・フェルスタッペンのチームメイトという役割を突如、降ろされたローソンにとって、日本GPから続いた今回の3連戦は、慌ただしさとは裏腹に大きな助けとなったようだ。集中的にレースウィークを消化したことで、調子は着実に上向いている。
3回のフリー走行を通して堅実な走りを重ねると、予選ではチームメイトのアイザック・ハジャーを上回り、Q3進出こそ逃したものの12番グリッドを獲得した。
決勝はポイント圏内には届かなかったが、角田裕毅(レッドブル)とピエール・ガスリー(アルピーヌ)の接触事故による混乱の影響でポジションを落としたことが、結果に響いたようだ。
「スタートがあまり良くなかった。それに、1周目の混乱の中で変な位置に入っちゃって、コース外にはみ出すことになってね。だから、すごく残念だ」とローソンは振り返った。
「正直、クルマのペース自体はかなり良かったと思うんだけど、何をしてもずっとトラフィックの中で走る羽目になってしまい、レースを通して抜け出せなかった。本当に悔しい」
週末を通して自信を深めたのでは?と問われると「それは間違いないね」と即答した。
「これまでで一番、クルマを快適に感じることができた。あとはポイントを獲得するだけだ。今、やっていることは全部正しいと思うし、あとはそれを結果に結びつけるだけだと思う」
レース中盤、ローソンはターン1でジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)に仕掛けた際、勢い余ってコース外に飛び出しながらも、そのままオーバーテイク。ポジションを返上せず、「永続的なアドバンテージ」を得たと見なされ、10秒ペナルティが科された。
だが、本人はいつどのように違反を犯したのか理解しておらず、「正直、よく分からないんだ。ドゥーハンを抜いた時かもしれないけど…分からないな」と困惑した様子で振り返った。
2025年F1第5戦サウジアラビアGPでは、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)が2番グリッドからの逆転勝利を飾った。2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続く結果となった。
マイアミ・インターナショナル・オートドロームを舞台とする次戦マイアミGPは、現地時間5月2日のフリー走行1で幕を開ける。