
”超”悔しがるハジャー「直線速度はえげつないし、ベテラン2人が協力し合うんだもん…」ウィリアムズの連携プレーに屈する
2025年F1第5戦サウジアラビアGPを終えて、レーシング・ブルズのルーキー、アイザック・ハジャーは、ウィリアムズ勢による見事な連携プレーに屈した決勝レースを振り返り、悔しさをにじませた。
残り15周の攻防でハジャーは、カルロス・サインツとアレックス・アルボンを猛追したが、サインツはペースを調整し、後方のアルボンにトウ(スリップストリーム)を与えて牽引。見事なチームプレイを展開し、ハジャーに付け入る隙を与えなかった。
レース後、サインツは「正直、今日は本当に素晴らしいレースができたと思うし、アレックスのポイント獲得をサポートすることもできたから、本当に満足だよ」と語り、チームとして戦略的にハジャーを抑え込んだことを認めた。
一方のハジャーは、10位フィニッシュによって1ポイントを獲得したことについては、「正直、純粋なペースでポイントを取れるとは思っていなかったけど、実際にやり遂げることができて、本当に良いレースになったと思う」としたが、悔しさは、その満足感を遥かに上回っていた。
「超フラストレーションが溜まったよ。前にいた2台がチームメイト同士でなければ、楽に8位を狙えたと思う。でも、これもレースの一部だし、僕らだって同じ状況なら同じことをしたと思う」
「あのストレートスピードは…本当にえげつなかった!アレックスも一切ミスをしないし、経験豊富なドライバー同士が協力し合うんだから…あれはもう、どうにもならなかったと思う」
アルボンがミスのない走りを見せたのは確かだが、ハジャーもまたF1参戦わずか5戦目にして、大きなミスなくポイントを持ち帰る堅実なレースを披露した。
「小さなミスはいくつかあったけど、大きな失敗はなかったし、自分の走りには満足している。日本GPの時のように、しっかりとしたレース運びができたと思う」とハジャーは締めくくった。
チーム代表のローラン・メキーズは「高速コーナーが多く、壁も近いこの難しいサーキットで、F1マシンでの走行経験がない中、よくやってくれた」と語り、ハジャーとリアム・ローソンの両ドライバーを褒め称えた。
ローソンは12番手からスタートし、12位でフィニッシュした。
2025年F1第5戦サウジアラビアGPでは、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)が2番グリッドからの逆転勝利を飾った。2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続く結果となった。
マイアミ・インターナショナル・オートドロームを舞台とする次戦マイアミGPは、現地時間5月2日のフリー走行1で幕を開ける。