ルクレール、ミスれば即終了の限界バトルを経てなお変わらぬフェルスタッペンへの尊敬の念

互いに健闘を称え合うレッドブルのマックス・フェルスタッペンとフェラーリのシャルル・ルクレール、2022年3月27日F1サウジアラビアGP決勝レースCourtesy Of Red Bull Content Pool

スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールは3月27日(日)に行われたF1第2戦サウジアラビアGPの決勝でマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と互いに一歩も譲らぬ激戦を繰り広げてなお、ライバルへの尊敬の念を忘れる事はなかった。

やられたらやり返す…2人はレース終盤に向けて一進一退の激しい攻防を展開した。ホームストレートでのDRSアクティベーションの権利を巡り、最終コーナーでは戦略的な駆け引きを繰り広げ、お互いのマシンの特性を見切った上で一歩ミスれば奈落の底に突き落とされる超高速のジェッダで限界ギリギリまで攻め合った。

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フェラーリのシャルル・ルクレールにオーバーテイクを仕掛けるレッドブルのマックス・フェルスタッペン、2022年3月27日F1サウジアラビアGP決勝レース

結果、この手に汗握るバトルは0.549秒差でフェルスタッペンが制する結末を迎えたが、長らく期待されていた両者が遂に頂点を懸けて戦うその姿は、新時代のF1の始まりを感じさせるという点でも、ファンの期待に沿う、あるいはそれ以上のものだったように思われる。

開幕戦に続くフェルスタッペンとの熾烈な戦いを終えたルクレールは、当然に悔しさを滲ませつつも「今日は十分じゃなかったけど、なんてこった!って感じで本当に楽しいレースだった」と満足感を得た様子を見せた。

「今回もハードではあったけどフェアなレースだった。すべてのレースがこうであるべきだ。楽しかった。もちろん、今日は勝ちたかったからガッカリはしてるけどね。本当にトリッキーだった。最終コーナーでDRSを取りに行ったけど、2回は上手くいったものの最後が上手くいかなかった」

「コーナーでは速かったけど、ダウンフォースを増やした分だけストレートでかなり遅くなってしまった。だからストレートでマックスをカバーするのが超大変だったんだ。でもこんなものさ。彼は素晴らしい仕事をしたし、楽しいレースだったよ」

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レースを終えて健闘を称え合うレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンとフェラーリのシャルル・ルクレール、2022年3月27日F1サウジアラビアGP決勝レース

最終的に勝敗を決定づけたのはレース最終盤の黄旗だったとも言える。アレックス・アルボンとランス・ストロールの事故によって残り2周で黄旗が振られた事で、ルクレールの追撃の芽は潰えた。

ルクレールは「確かに横に並ぶチャンスがあった中で黄旗が出てしまったわけだけど…、これもゲームの一部だし、そうだね、次のレースで再挑戦するよ」と述べ、悲観する様を見せたりはしなかった。

そんな、少なからず不運な出来事によって悔しさを噛みしめる事になったものの、チェッカーを受けたルクレールはすかさず無線を通して、フェルスタッペンの勝利を祝福した。

これについて問われたルクレールは、相手への尊敬の念は「常に持っている」とした上で「特にこういうレースをした後は尚更だよ」と続けた。

「ここはストリートサーキットであって、通常では殆どやることがないレベルにまで限界ギリギリのプッシュを続け、最後には互いにリスクも冒したんだ。だから、当然そこにはリスペクトの念がある」

「ちょっとガッカリはしてるけどね」

F1サウジアラビアGP特集

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