最後列ランド・ノリス、愚かにもやってはならないミスでQ3逃す
チームメイトのオスカー・ピアストリがQ3進出を果たした3月18日のF1サウジアラビアGP予選を経て、Q1敗退のランド・ノリスは「やってはならない愚かなミス」を犯したと反省の色をのぞかせた。
ジェッダ市街地コースでの予選第一ラウンド、ノリスはMCL60の左フロントを最終コーナー内側のウォールにヒットさせた。
急遽ピットに戻ったものの、メカニックの懸命の作業にも関わらずトラックロッドを交換し切るだけの時間はなく、昨年の予選で7番手を記録したノリスは19番手でQ1ノックアウトを喫した。
エキゾーストノートがまだサーキットにこだまする中、早々にインタビューに応じたノリスは目線を下に落としながら「やってはならない愚かなミスだった」と反省の弁を口にした。
「あっという間に代償を支払う事になってしまった。本当にガッカリだ。本来なら軽くQ2に進んでQ3を目指せるポテンシャルがあったのに、チームの期待を裏切ってしまった。腹が立つよ」
接触したのは切り返しが続くような難しい連続コーナーではなかった。
「多分、あそこはコース上において判断という点では最も楽なコーナーの一つだと思う。言い訳はしない」とノリスは語る。
「クルマのパフォーマンスが良かっただけに、もちろん悔しい。チームは週末を通して良い仕事をしてくれているのに」
「(接触するまでは)バーレーンの時よりもクルマの性能を引き出せていたと思うし、コースとクルマの相性が良かったのも間違いない。十分にQ3に進めるだけのものがあった事は確かだ」
チーム代表を務めるアンドレア・ステラは「明日のレース、ランドはチャンスを掴むはずだ。クルマは競争力がありそうだし、ここでのレースは波乱万丈になることが多い」と述べ、巻き返しに期待を示した。
2023年F1サウジアラビアGP予選ではセルジオ・ペレス(レッドブル)が2年連続のポールポジションを獲得。2番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手はフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)という結果となった。
決勝レースは日本時間3月19日(日)26時にフォーメーションラップが開始され、1周6,174mのジェッダ市街地コースを50周する事でチャンピオンシップを争う。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。