好調サウバーF1、2023年に向けてアルファロメオとの契約を更新
ザウバー・モータースポーツAGがネーミングライツを含むアルファロメオとのパートナーシップ契約を更新した事が分かった。少なくとも2023年までアルファロメオの名を冠してF1世界選手権に参戦する。
アルファロメオはザウバーとの提携を通して2018年にF1に復帰。昨年7月に「1年毎の評価性」という条件の下で複数年の契約延長にサインした。
現時点ではチーム側からの公式発表はないものの、ロイター通信が伝えたところによるとアルファのジャン・フィリップ・インパラートCEOはF1第13戦ハンガリーGPの開幕当日「今朝、2023年の更新にサインした」と明かした。
「毎年7月に状況を評価する。将来的に(F1に対する)興味を持てなくなったり、あるいは投資に期待するリターンが得られなくなれば、どうすべきかを検討するが、すべては所定の方法に従って処理される事になる」
スウェーデンの大富豪フィン・ラウシングと繋がりがあるイスレロ・インベストメンツが所有するザウバーは過半数株の売却を巡って現在、F1参戦を計画するフォルクスワーゲン傘下のアウディと交渉中にあるとされる。
交渉が成立した場合、ザウバーとステランティスN.V.傘下のアルファロメオとの現行契約の更新を期待する事は難しい。
ただ、アウディの参戦は次世代F1パワーユニットが導入される2026年以降となる見通しで、それまでは現在のパートナーシップが続く可能性は残されている。
3シーズンに渡って苦しい状況に置かれてきたアルファロメオは今年、ベテランのバルテリ・ボッタスとルーキー、周冠宇を新たにレギュラードライバーとして迎え入れた。
グランドエフェクトカー導入の新規定の下、アルファロメオは定期的にポイント争いに加わり、12戦を終えてコンストラクターズ選手権で6位につけるなど、すでに昨シーズンの4倍近いポイントを獲得。調子を上げてきている。