ラッセル、ウィリアムズでの対僚友予選54連勝に幕…上回ったラティフィ「ベストラップじゃなかった」と不満
ウィリアムズのジョージ・ラッセルは11月12日(金)のF1第19戦サンパウロGP予選で18番手にとどまり、今季2度目のQ1敗退を喫した上に予選で初めてチームメイトに敗北した。
ラッセルは2019年のF1デビュー以来、スプリントとメルセデスから出走した2020年サクヒールGPを除き、ウィリアムズのチームメイト、ロバート・クビサとニコラス・ラティフィに対して予選全勝を誇っていた。
だが、インテルラゴス・サーキットで行われたスプリント予選のためのグリッド争いでは、ラティフィがラッセルを上回る17番手タイムを記録し、54連勝という途方もない記録に終止符が打たれた。
ヘルメットを脱いだラッセルは「残念だけど今日はなかなか上手くいかなかった」と肩を落とした。
「タイヤをワーキングレンジに入れる事ができず、おまけに少し風が強かったから、僕ら的にあまり望ましい状況じゃなかった」
「ラップそのものに大きな問題はなかったけど、かといって特筆すべきものもなかった」
「ニコラスの方はかなり良いラップを刻んで、僕のすぐ前につけたけど、チームとしては今週末、かなりペースが落ちてしまった」
「Q2に対してコンマ3秒も遅れてしまったのは、これまでの19戦で2回目だから、分析して改善ポイントを探る必要がある」
「FP2になれば僕らのレースペースがどんなものか大凡分かると思うけど、それがどうであれ、明日のスプリント予選は厳しいレースになりそうだ」
対するラティフィは「もちろんジョージの前に出れたのは嬉しい」としながらも「セッションにはあまり満足していない」と予選の出来に不満のようだ。
「チームとしてペースが上がらず、FP1から苦戦していた。クルマのフィーリングが悪く、難しい予選になるとは思っていたけど予想以上だった」
「少なくともQ2には進出したかったけど、少し乱れてしまってベストラップを刻めなかった。クルマのバランスに悩まされていたんだ」
ビークルパフォーマンス担当のデイブ・ロブソンはツイスティーなコーナーが続く第2セクターで”予想以上”に苦戦していた事を明かし「ドライバー達は全く思うようにクルマを動かす事ができなかった」と説明した。
スプリント予選の最上位グリッドを獲得したのはルイス・ハミルトン(メルセデス)。2番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)をコンマ4秒差で退けた。3番手にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が続く結果となった。
F1サンパウロGPの2回目のフリー走行は日本時間11月13日(土)24時から、スプリント予選は同28時30分よりインテルラゴス・サーキットで開催される。