ニキータ・マゼピン、悔し涙の予選…自身のミスでチャンス不意に
ハースF1チームのニキータ・マゼピンは11月12日(金)に行われた2021 F1第19戦サンパウロGP予選を終え、目に溢れんばかりの涙を浮かべた。自身のミスによってチャンスを不意にした事が悔しかったのだ。
今年ハースでF1デビューしたマゼピンはこれまで、予選の真っ向勝負でチームメイトのミック・シューマッハを上回った事がない。記録としてはモナコGPとアゼルバイジャンGPの2回で先行しているものの、いずれもシューマッハはクラッシュによりタイムを残していない。
インテルラゴスでのマゼピンの予選ベストは1分10秒589で、シューマッハに0.260秒届かず最下位だった。だが、トラックリミットによるタイム抹消前は、最終的に17番手となったニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)に1000分の61秒と迫るタイムを刻んでいた。
予選後のインタビューでマゼピンは、涙をこらえて声を振り絞り「良い感じだったのに、、ミスをしてしまった」と詰まるように語った。
「良い感触が持てていたし、今日はウィリアムズと接戦を演じられる1日になったはずなのに、少し頑張り過ぎてしまった」
「チームのみんなは本当によくやってくれたんだ。僕はここをシミュレーターですら一度も走った事がないし…」
Keep your head up @nikita_mazepin!
There will be more chances still to come this weekend 👊#BrazilGP 🇧🇷 #F1 @HaasF1Team pic.twitter.com/Vqam3s7gnd
— Formula 1 (@F1) November 12, 2021
マゼピンはQ1最後のアタックのセクター1でシューマッハを僅差で上回っていたが、ターン8でワイドに膨らんだ事で大きくタイムを失った。
フィニッシュラインを駆け抜けた直後、マゼピンは無線を通して「何て俺は馬鹿なんだ…」とミスを犯した自身を罵倒した。
チームから「自分を責めるな」と励まされるとマゼピンは「必要もないのに、どうしてあんなにハードに攻めてしまったんだろう」と返し、その後、自分のミスをチームに謝って尽力に敬意を表した。
スプリント予選の最上位グリッドを獲得したのはルイス・ハミルトン(メルセデス)。2番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)をコンマ4秒差で退けた。3番手にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が続く結果となった。
F1サンパウロGPの2回目のフリー走行は日本時間11月13日(土)24時から、スプリント予選は同28時30分よりインテルラゴス・サーキットで開催される。