丸いサングラスをかけるトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーcopyright Getty Images / Red Bull Content Pool

ピエール・ガスリー「大好きな日本は第二の故郷」ホンダと共に挑む鈴鹿でのF1グランプリを語る

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ホンダが冠スポンサーを務める鈴鹿での30回目の記念大会「2018 FIA F1 世界選手権シリーズ第17戦 日本グランプリレース」が間近に迫る中、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが日本への印象と思い出、鈴鹿でのレースへの意気込みを語った。

ガスリーは当初、GP2チャンピオンを獲得した翌2017年にトロロッソからF1デビューするものと考えられていたが、ダニール・クビアトが契約を延長。その結果、昨年はホンダエンジンを積むチーム無限から日本のスーパーフォーミュラへ参戦する事となった。

突如放り込まれた異国の地でガスリーは、シートを逃した悔しさにひしがれる事なく、日本のカルチャーと精神に触れ、自らの知見と視野を広げ将来に備えた。

「去年長い時間を過ごしたから、日本に行くと第二の故郷のような感じがするだろうね。去年はホンダと一緒にスーパーフォーミュラを戦ってたんだけど、レースでもサーキットの外でも素晴らしい思い出に恵まれた特別なシーズンだった」

「日本は本当に大好きだよ。文化や、日本人のメンタリティや考え方に惹かれるんだ。去年ホンダと一緒に働けたのは凄く有益だったよ。物事の進め方について理解できたし、それは今シーズンも役に立ってるんだ」

観覧車を背景にサングラスをかけるピエール・ガスリー、2017年F1日本GP
© Getty Images / Red Bull Content Pool、2017年のF1日本GP

ガスリーはSFに参戦する傍ら、第15戦マレーシアGPでクビアトに代わりF1デビュー。続く第16戦日本GPでもスクーデリア・トロロッソSTR12のステアリングを握り、鈴鹿サーキットを駆け抜けた。日本GPへの出走は今年で2度目だが、今年はホンダエンジンを背負っての戦いとなる。

「F1ドライバーとしてホンダと一緒に鈴鹿に帰ってこれるなんて、、日本GPが本当に待ち遠しい。鈴鹿に向かう前にホンダの色んな施設を見て回る予定になってるから、スケジュール的には慌ただしいんだけど楽しみだよ。日本のファンの応援に応えるためにも、良い結果を残せるといいな」

レースを心待ちにする一方で、ガスリーは鈴鹿に複雑な思いを抱いている。台風18号の影響で大雨に見舞われた2014年の日本GP、幼馴染の親友ジュール・ビアンキ(マルシャ)がダンロップ・コーナーでクラッシュ。9ヵ月後にこの世を去った。

「鈴鹿でレースをするのは最高だよ。あそこは本当に偉大なサーキットだからね。すっごい高速のコースだから、マシンの限界を探るにはもってこいなんだ。でも、ジュール(ビアンキ)の事故があった場所だから、ちょっと感傷的になるかもしれないね。鈴鹿に行くと毎回、事故が起こったあの場所を訪れることにしてるんだ」

今年のF1日本GPはロシアGPとのダブルヘッダー。鈴鹿での戦いを前に、まずはソチ・オートドロームでのレースに挑む。ガスリーは2015年のGP2シリーズ第9戦として組み込まれていたソチのレース1で2位表彰台を獲得。レース2でも5位フィニッシュを果たしており、ソチは相性の良いサーキットだ。

「GP2時代に2度ほどソチでレースをしたことがあるんだ。とは言っても最後に走ったのは2015年だから、だいぶ時間が経ってるけどね。フォーミュラ・ルノー2.0と3.5の時は、モスクワ・レースウェイ・サーキットでもレースをしたよ。赤の広場なんかを見に行ったりして、ちょっとした観光客気分で楽しかったなあ。世界中の色んな場所に行けるのはこの仕事の醍醐味の一つだね」

「ソチは冬季オリンピックの場所で、比較的新しいサーキットなんだ。サーキットの外はオリンピック村を除いて殆ど何にもなくて、なんだから奇妙な雰囲気なんだ」

舞台となるソチ・オートドロームは、スパ・フランコルシャンとシルバーストーンに続いてF1カレンダーの中で三番目に長い距離を誇る。全18個のコーナーの殆どは90度に折れ曲がっており、高いトラクション性能が要求される。今季のトロロッソのマシンはトラクション不足に苦しむ事が多いが、勝算はあるのだろうか?

「コーナーの大部分はかなり似通ってるんだけど、ラップの最後の方はものすごいテクニカルなんだ。ソチ・オートドロームは僕らのマシン向きかな?ここ最近の数レースは予想外の結果に終わってるから、今それを言うのは難しいところだね。良い成績が上げられれば満足だよ。その週はホンダのホームレース、鈴鹿での日本GPだから、チーム全体に勢いが出るしね」


なお、トロロッソが目下開発中の新しいフロントウイングとフロアの投入はCOTAで開催されるアメリカGPとなる見通しとなっており、ガスリーは車体側のアップグレードなしで難攻不落の鈴鹿に挑む事になる。

F1日本GPは10月5日(金)10時、ロシアGPはその1週間前の9月28日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。

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