2018年F1第16戦ロシアGP土曜3回目のフリー走行が9月29日に行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが1分33秒067を記録しトップタイム。2番手には僚友バルテリ・ボッタスが続き、公式予選前最後のプラクティス走行でメルセデス勢が1-2体制を築いた。

チャンピオンシップでの逆転目指すスクーデリア・フェラーリ勢は、セバスチャン・ベッテルがハミルトンにコンマ6秒もの大差をつけられ3番手。キミ・ライコネンは4番手という結果に終わった。セッション中、跳馬のガレージ内では、2台のSF71Hのサスペンションに大掛かりな変更を加えるメカニックの姿があったが、残念ながら功を奏さなかったようだ。

2強対決に続いたのはレッドブル・レーシング。パワーユニット交換に伴うグリッド降格が確定している事から、決勝レースをターゲットにマシンのセットアップを熟成。マックス・フェルスタッペンが5番手、ダニエル・リカルドが6番手につけた。

セッション開始直前に2019年のレギュラードライバーとしてダニール・クビアトの起用を発表したトロロッソ・ホンダ勢は、ピエール・ガスリーが12番手、ブレンドン・ハートレーが16番手でセッションを終えた。こちらもレッドブル同様に罰則が科せられるため、一発の速さではなく長距離でのレースペースの追求に時間を割いた。

なおホンダ・レーシングはFP3開始15分前、今週末新たに投入した最新型のパワーユニットの使用を取り止め、以降のセッションで旧型のエンジンへと載せ替える事を明らかにした。

グランプリ2日目を迎えたソチ・オートドロームは上空を覆う雲が前日よりも減少。予選結果を占うセッションは気温23℃、路面32℃のドライコンディションでスタートした。時折照りつける日差しがコース表面を温め、路面はセション終了時に36℃にまで達した。

名門マクラーレン勢はウィリアムズの後塵を拝し、タイムシート最後尾に仲良く並んだ。ストフェル・バンドーンはハミルトンから3.5秒遅れの19番手。フェルナンド・アロンソは20番手最下位という結果となった。アロンソはパワーユニット一式を交換しているため、ショートランのラップタイムを重視していない。

ミッドフィールド争いを制したのはアルファロメオ・ザウバーのシャルル・ルクレール。トップから1.5秒落ちの7番手につけ、速さを見せつけた。チームメイトのマーカス・エリクソンは15番手。初日こそトップ10圏内のタイムを刻んだものの、後輩枠のルクレールにコンマ7秒遅れる形となった。

前日と比較して中団グループのギャップが縮小した一方、後方グループは変わらず停滞し、上位グループに関しても大きな変化は見られなかった。スターティンググリッドを決するF1ロシアGP公式予選は、日本時間29日(土)21時から1時間の日程で開催される。

2018年F1第16戦ロシアGPフリー走行3（FP3）リザルト

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