セルジオ・ペレス、3位からの転落劇…任された判断でスリックを選択「突き詰めればタイミングの問題」
F1ロシアGPの最終盤の降雨に際し、レッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスは自らの判断でスリックタイヤを選択したものの結果的に雨脚は強まり、遅れてインターミディエイトへの履き替えを強いられた事で3位から9位へと転落した。
終盤に向けてペレスは45周目にダニエル・リカルド(マクラーレン)を、48周目にカルロス・サインツ(フェラーリ)を交わして表彰圏内3番手にまでポジションを上げたが、インターへの履き替えが遅れた事で6台に先行を許した。
残り3ラップで初優勝を逃したランド・ノリス(マクラーレン)やアルファタウリ・ホンダ勢がそうであったように、小康状態が続くのか状況が悪化するのかはチーム、ドライバーによって見解が分かれるところであった。
突き詰めればタイミングの問題
セルジオ・ペレス決勝: 9位, グリッド: 8番手
表彰台を目指していたから、ピットインせずにスリックタイヤでステイアウトするというリスクを採る事にした。セクター1・3の路面は殆どドライでタイヤに熱を入れる事ができる状況だった。
もしドライのままならスリックを履いていた連中が利を得て、インターを履いた方はレースが台無しになっていたわけだけど、結果的にスリックを選んだのは正しい選択じゃなかった。
突き詰めれば、雨が降るタイミングによって幸運を得た者とそうじゃない者が分かれたって事だ。
今日はピットストップでタイムをロスしたにも関わらず3番手にまで順位を上げる事ができたけど、これがレースってものなんだ。
ピットストップの一件はヒューマンエラーによるものじゃなかった。誰もが落ち込んでいたからレース後にピットクルーに声を掛けたよ。
チームとしては多くのポイントを獲得できたけど、僕にとっては本当にガッカリな週末になってしまった。それでもなお、クルマから多くのパフォーマンスを引き出せたし、2週間後のトルコに向けて気持ちを切り替えたい。
9月26日(日)にソチ・オートドロームで行われた2021年F1第15戦ロシアグランプリ決勝レースでは、4番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)が通算100勝目を上げた。2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。3位表彰台にはカルロス・サインツ(フェラーリ)が滑り込んだ。
イスタンブール・パーク・サーキットを舞台とする次戦トルコGPは2週間後の10月8日のフリー走行1で幕を開ける。