ヘイローに両手をかけコックピットに座るトロロッソ・ホンダのダニール・クビアト、2019年F1ロシアGPにて
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ダニール・クビアト、母国での不運の連鎖止まらず「まだチャンスはある。僕は絶対に諦めない」F1ロシアGP《予選》

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グランプリ2日目を迎えてなお、母国レースのダニール・クビアトに降りかかる不運は止まらなかった。予選前最後のプラクティスでは、エンジントラブルに見舞われ走行わずか4周。FP1同様に、メカニカルトラブルのために走行時間を大きく失った。

ホンダは再度新しいスペック4エンジンの投入を決断。作業の確実性を優先して、クビアトの予選欠場が決まった。ロシアは広い。非常に広い。F1に復帰したクビアトを応援しようと、国内各地から現地に足を運んだファンの気持ちを思うといたたまれない。

既に最後尾スタートが確定していたため、追加投入によるペナルティの影響はないが、本来であれば、母国仕様の特別デザインを施したヘルメット(FIAから許可が降りずお蔵入り)を被り、ライバルをモノともせずに予選Q3へと進出し、ポイント獲得の期待高まる中、地元観衆の大声援を受けてグリッドにつきたかった事だろう。

だが、クビアトは過去幾度となく浮き沈みを経験してきた中堅ドライバーだ。今の自分に必要な事は「現実を受け入れて前を向くこと」だと語り、「まだチャンスはある。僕は絶対に諦めない」と闘志を燃やす。

まだチャンスはある。僕は絶対に諦めない

ダニール・クビアト予選: ノータイム, FP3: 19位

これまでのところ、全くスムーズとは言えない週末になってるけど、一番重要なのは明日のレースだ。後方スタートは分かっていた事だけど、母国での予選を走れなかったのは本当に残念だ。

でも、時としてこういう事は起こるものだし、僕に必要な事は、この事実を受け入れて、明日力強いレースができるように全力で頑張るって事だけだ。

まだチャンスはある。僕は絶対に諦めない。今週末は何度かトラブルがあったために、あまり走り込めていないけど、このトラックはよく知っているし、レースでは良いリズムを掴んでみせる。


ポールポジションはシャルル・ルクレール(Ferrari)。4戦連続の快挙となった。2番手はルイス・ハミルトン(Mercedes)。3番手にはセバスチャン・ベッテル(Ferrari)が続く結果となった。

2019年F1第16戦ロシアグランプリ決勝レースは、日本時間9月29日(日)20時10分から行われ、1周5872mのソチ・オートドロームを53周する事で勝敗を決する。

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